受けていないスタッフに対して、
これを、コロナを受け入れなさい、
やりなさいといったときに、じゃあそれまでやりつけていないこと
をやったときに、
うまくいかなくなったときに、日本の医療者というのは非常に強い
プレッシャーにさらされています。
それは医療訴訟、
うまくいかなかったらすぐ訴えら
れる。
ですから、
ここのところをコロナに関することはすべて免責にする、つまり裁
判をそもそも受けない、
あるいは実際にもしこれを実際要請するのであれば、
そこの部分をきちんと全部引き受
けますと、
つまり、
国公立の病院と同じように、
民間病院で起こったこと、
トラブルについては全て引き受けますという、そういう強いアナウ
ンス、そこまでなければ、
なかなか医療従事者は動けないと思います。
>>なるほど。
相澤さん、
当然のことながら感染者を抑える
というのが第一だということは前
提にしたうえで、今、
欧米に比べれば1桁ぐらい死者も感染者数も少ないんですが、これ、
万一、
欧米のような状況になったとき、
病院は何ができるんでしょうか?
どうしたらいいとお考えですか。
>>まずはふだん行っている医療
を削る。
最初は今でも行っていますが、予
定の手術だとか予定の検査を今、
削っています。
今度、
それがもう少し進んでいきますと、
準緊急、
要するに緊急ではないけど、早く
手術をしたほうがいい人をまた削
ります。
そして、
それがさらに進行すると、
もう救急の手術をしなきゃいけない人を削る、
治療しないというようなことにな
ります。
ですから、そこまでいかないよう
に、
感染者を減らすということをして
いただかないと、
もう医療の崩壊はどんどん進んで
いくということになるんだろうと
思います。
>>吉村さん、いかがですか。
>>今、
有事の仕組みがないんだと思うんですね。
平時の状況の中での仕組み、
そしてその中で病床を増やそうというので、
大阪も1医療機関3000万円で
あったり、大阪市も1000万円、
国もこういう制度を作っています。
ただ、今、
有事の状況なんです。
病院の側、先生方の意見はまさに
そのとおりだと思うんですけれど
も、これはただ、やはり今、
この有事で感染がじゃ
あ爆発的に増えたらどうするの、今、対応できないんですよ、増え
てしまうと。
だからそのときに、この全国にあ
る医療資源をどう再配置するかと
いうのは、やっぱりこれは国であ
ったり、われわれサイドですけど
も、法律でやったり、
そういったことのルールがないの
が僕は根本的な問題だと思ってま
す。
先ほどの0.7%の問題なんです
が、これは大阪、0.7%なんで
すが、
本当に。
>>0.7%っていうのは、
大阪の民間病院でコロナに割り当
てられているベッド数が、
全ベッド数の0.7%ということ
ですね?
>>そうですね。
…民間の部分については。医療機関数でいえば、ここでは出
てないですけれども、12.8%
くらい。公的病院に偏っていると、
民間はやっぱりいろんな理由があ
って、コロナを受け入れない。
先ほど先生の話もありましたけれ
ども、
それ以外の経営上の理由、風評被
害の理由、それから医療従事者、
その家族、さまざまな理由でいろ
んなことを考えると、かなり大き
なリスクテイクになるわけです、