>>さあ、そして医療の問題に目
を転じますと、今、実際どうなっ
ているか、これ、
全国データなんですけれども、
全国に約50万ぐらいあるベッドのうち、
新型コロナに確保されているのが
2万7500ベッド。
そしてこちらですね、
公立病院や公立に準じる形の病院の大半は、
新型コロナにベッドを確保してま
すが、多くの民間病院では、
新型コロナに関して受け入れてい
るのが2割ぐらいということで、
これ、実は全国データでありまし
て、
東京都のデータというのが出てこ
ないんですよ。
データ出てこないと、
もうちょっとこれ、
報道のしようがないっていうとこ
ろがあるんですけど、大阪はデー
タが出ております。
>>まず病院単位で見ていきます。
病院ですね、公立などの病院では、
コロナ患者を受け入れているのは
95%、
そして民間病院ではコロナ患者を受け入れているのが12.8%と
なっています。
続いて病床数で見ていきますと、
公立病院などには病床が1万50
00床ほどあるんですが、
そのうちコロナ対応しているのは
6.7%、
一方の民間の病院には、
およそ7万床ありますが、
コロナ対応しているのが0.7%
です。
>>相澤さん、これ、
多くの病院で新型コロナの患者を受け入れていない、
あるいは受け入れられない背景に
は何があるんですか?
91.7%の病院が、
そのベッド数なんですね。
当然ベッド数が少なければ、
病棟ごとに区切ってコロナの患者さんを入れるとしますと、
小さな病院ほど影響が大きくて、
そして通常医療を相当制限しないと受け入れられないということに
なります。
ちょっと時間かかってもよろしいですか?
>>どうぞ、どうぞ。
>>例えば、
80床の病院があるとします。
そうすると1病棟は40床なんで、2病棟なんですね。
この病院が1病棟コロナに使いま
すと、
50%しか稼働しません。
普通一般の病院は、75%が稼働しているといわれていますので、
そうすると、
ふだんでも60床使ってるんですね。
そうすると40床使っちゃうと、
ふだんの医療の病床を20床分削らなければいけない。
ところが320床の病院で1病棟
が40床としますと、
8病棟あります。
この病院がもし1病棟をコロナ用
に使ったとしても、280床は使
えるということになります。
ふだん75%の利用率だとすると、
ふだんは240床使っていますから、
40床使っても十分ふだんの医療
ができるんですね。
ということはこの大きな病院は、
2病棟を潰して80床でも先ほどの80床の病院よりも、
しっかりとふだんの医療ができる。
これが小さな病院と大きな病院の違いで、
この小さな病院が民間に圧倒的に
多いということが、
民間の%が低いということになっ
てますので、
一概にこのパーセントでいろいろ
言ってほしくない、私は思ってお
ります。
>>勝田さん、今、
日本の感染状況、急拡大は間違い
ないんですけれども、
いわゆる欧米のようにロックダウ
ン繰り返している国に比べても、
日本の感染者って圧倒的に少ない
し、
死者も少ないんですが、これ欧米
並みになることっていうのはあり
うるんですかね。
>>そうですね。
欧米並みということは、やっぱり
想定しておかなければいけないと
思うんですけれども、ただ、この
病院の問題で私、
問題一つね、
視点として行き渡っていないのが、医療訴訟の問題なんですね。
つまり、これまでトレーニングを