◆これ絶対あると思うわ。
言うたん?
◆クリスマスのときに、
一応花束と
指輪を
テーブルの上に置いてて、
ほんでそこに、
紙に添え書きで、
お返しにあなたをくださいって書いてたんですよ。
それで帰ってきてそれを見て、
これ何?って言われて。
◆別れてまえ、
こんな女!
◆ごちそうさまでした!
◆ということで、結婚して10年、
いまだにラブラブなんですよね。
いいですよね。
このご主人ね、本当に奥さんを大
事にしていて、トランペッターで
要するにミュージシャンとして
活躍はされてるんですけど、なかなかお金にならない。
奥さんと結婚したらやっぱり音楽
は
プロとしてやっていくのは難しい。
生活もありますから。だから、蕎麦屋さんを始めたと。
このお店を始めながら、
奥さんと仲よく、そして音楽は音楽で
ずっと続けていきたいという意味
で
このお店をやっているんですよ。
だから、そういう意味では
本当に奥さんを大切にしてるなと
思います。
ご主人は高校時代からトランペッ
トをやっていまして、
バンド活動もやっている本当にす
ばらしい
ミュージシャンだったんですけれ
どもね。
そんなお二人の出会いなんですけ
ども、15年前に知人に
このご主人のお友達にね、
服屋さんをやっているので、
ちょっとBGMがいるやないかと。
ジャズとか、いろいろ。
ご主人、専門じゃないですか。
だから、CDを持っていくわって、
持っていったんです。
そのときに奥さんを見て、衝撃を。
あっ…。
一目ぼれです。
そこから毎日のように
CDを持っていったという。
そういうあほな行動をするんです。
人は恋をすると、あほな行動になってしまうので、
CDを持っていったついでにずっ
とにやにやしながら店でにやにや
してるという。
◆営業妨害やん。
◆だから、邪魔なんです。
CD持ってきたら
帰ってもらったらいいんです。
本当に内気で、寡黙な方ですから、
何にも言えないし、しゃべれない。だけど、
何となく2人が
どこかへ誘うじゃないですか。
そうっと、もうドキドキして何も
言えないからとにかくお酒を飲む
んですね。
お酒飲んだら、
ちょっと近づけるんちゃうかなと思ってどんどん飲む。
そして倒れるという、自滅。
自分で倒れてしまうという。
そんなことで2人の関係はなかな
か、なかなか縮まらないんです。
ご主人だけが
胸がどんどん膨らんでいくんです、
好きやというね。
だからもうこれどうしようもないということで、
きょうこそと思って、
2人でいつも梅田駅から
京都線と環状線と
わかれるところがあるんです。
それで奥さんが行くと。
ご主人が
入ったところをがっと出して、
死ぬほど好きだーっと叫んでしま
う。
◆駅のホームで?
◆普通に考えたら、あした言えよ
ってなりますよね。
◆何で今? って。
◆せっかく電車来たのに。◆伊礼さん、わかるでしょう、
この気持ち。
◆わかります。
僕もその場でギター弾いて歌いま
したからね。
◆俺はそんな恋の話をしてるんち
ゃう。
物事が表現できない。