それが入っていた空のビニール袋>
<芝田は初めから
バッグに狙いをつけていたのだ>
(
芝田警部補)え~っと 21時22分ね。
(
芝田警部補)ネタが入ってる注射器ね。
<封筒には
覚醒剤とおぼしき白い結晶>
<ぼうぜんとする男に
語り掛けた>
店内から出て来たじゃないですか
。(男性) うん。
<40歳代の男には→
覚醒剤の犯歴があることも分かった>
<程なく
薬物担当の刑事が駆け付け→
検査に取り掛かった>
(刑事) こんばんは。
じゃあ今からやります
瞬時に…。
それ
やらしてください。
<白い結晶を試薬に溶かし→
青く変色すれば覚醒剤だ>
(
男性) なりました。
9時45分ね
。
(
男性) 覚せい剤取締法?
手を出してください
。
<反省しているのか
いないのか>
(
男性)ちょっと待って そういう…。
(
芝田警部補)キレイごとはどうでもいい?(男性) うん。
<それでも芝田は諭し続けた>
(芝田警部補) やっぱり…。
(
芝田警部補) 思う時ありますかあったら…。
<自ら隊のエースは
罪を憎んで人を憎まず>
<日本列島が
うだるような暑さにあえいだ今年の夏>
<熱を帯びた空気は
日が落ちても街に立ち込め続けた>
<名古屋の8月は
最高気温40.3度>
<通称
自ら隊が市内をパトロールしていた→
ある夜のこと>
(指令無線) 愛知126。
(
サイレン)
<無線が飛び込んで来たのは
午前1時すぎだった>
<傷害事件が起きたのは
歓楽街の中心部>
<現着した自ら隊員は→
異様な光景を目にすることになった>
(
容疑者) アンタらの前で…。
<名古屋市内の歓楽街で…>
<通報を受け 自動車警ら隊員が現場に駆け付けた>
(
容疑者) バイト。
<路上で大声を上げていたのは
20歳代の男>
<何事かと
通行人が遠巻きに見ている>
(
自ら隊員) 私も。
<男は
明らかに酔っていた>
お兄さん
取りあえず…。
(
容疑者) そしたら…。
おお
。
<どうやら
店先で眠り込んでいた男は→
店員に注意され
逆上しているらしい>
(
容疑者) アンタらの前で…。
(
自ら隊員)そんな ワ~ワ~言ってちゃ…。
(
容疑者)いやいや そんなこと関係ない!
<店の関係者に事情を尋ねると→
逆上男が「バイト」と呼んでいる店員は→
男に殴られたと
訴えているらしい>
<ところが…>
(自ら隊員) お互い…。
(