最善を尽くすことができなければ→
ハンドルを握る資格はない>
<…では今 犯罪者逮捕に向けて→
新たなアプローチに
取り組んでいた>
<平成10年に起きた→
一家3人殺害事件の容疑者小暮洋史>
<全国に指名手配されている
男の顔が→
20年を経て
どのように変貌しているのか>
<新たに
似顔絵を作成するという>
<機動鑑識班が臨んだ
窃盗事件の現場>
<鑑識7つ道具の一つ→
粘着性のあるゼラチン紙で足跡の採取>
<靴底の跡を
写し取ることができた>
<指紋を探すために使うのは
アルミパウダー>
<現場に残る指先の脂肪分などに
微粒子が付着して→
指紋が浮かび上がった>
<鑑識捜査とは 犯人特定の決め手を集める仕事だ>
<彼ら
捜査のベテランの中に→
寡黙ながら
飛び抜けた能力の持ち主がいる>
(
中島巡査部長) 跳べ!
<…は県警鑑識課が誇る警察犬>
<訓練を担当して10年の中島巡査部長が育て上げた>
(
中島巡査部長) これはですね…。
(
中島巡査部長) 結構 頻繁に…。
<そのマーシャルに
活躍の場が巡って来た>
<交通事故を起こし
逃走したワゴン車ありとの一報>
<容疑車両は
高崎市内の駐車場で発見された>
<だが
ドライバーの姿がない>
<フロント部分には
事故を物語る→
大きな損傷があった>
<現場は高崎駅前>
<逃げた車は
およそ7km離れた陸橋付近で発見されたが→
再び逃走>
<その後 すぐ近くの駐車場に乗り捨てられたことが判明した>
<ドライバーは→
一体 どこへ消えたのか>
<足取りを追うのが→
警察犬マーシャルに与えられた任務だった>
<発生から1時間半
マーシャル 到着>
<7歳の警察犬は
人間でいえば→
経験豊かな頼れる刑事
といったところだろう>
<車内には
容疑者のものとおぼしき→
靴が残されていた>
<マーシャルがそのにおいを覚え込む>
<早速
追跡が始まった>
<犬の嗅覚は並外れている>
<訓練を積んだマーシャルの歩みに迷いはない>
<ところが…>
<容疑者は フェンスを乗り越え→
線路伝いに
逃げたのかもしれない>
<だが
捜査員は首をひねった>
(
中島巡査部長) 向こう側から…。
<足跡が見つからなくても
においは残る>
<尻尾を巻いて撤退すれば
警察犬の名折れ>
<マーシャルは
容疑者のにおいを求めて→
線路沿いをたどった>
<案の定 再び においを嗅ぎ当てたようだ>
<捜査員を引っ張り
先へ 先へ>
<と
その時!>
<容疑者
発見か!?>
<早朝の線路脇に
ただならぬ緊張が走る!>
<逃げたドライバーを追う…>
<においをたどって線路脇へ…>
<と
その時だ!>
<捜査員が