ごてごてになるので、
それだけ気をつけてほしいという
気持ちがあるんですか。
◆本当におやりになるのなら
カヌーを自分で持ってくださいと。◆うまいこと言いますわ。
うまいこと言い過ぎですよ。
◆でもね、気合いの入れ方が
全然違いますから、
自分の舟を持った方は。◆ということは、社長が言うには、
本当にカヌーを愛するのならこの
店でこれを買うてくれと。
◆そうです。
◆これもらってください。
「となりの人間国宝さん」。
琵琶湖がね、
2倍3倍楽しく見えましたわ。
◆いやいや、
これはうれしいですね。
◆カヌー普及に
貢献してきた神吉さん。
オールを片時も手放しません。
そう、どんなことがあっても、
カヌーと美しい琵琶湖さえあれば、
オールオーケーだそうです。
◆これから
秋口に入ったら最高ですよ。
渡り鳥がいっぱい
朝早かったら、
寝てるというか、
そこへずっとこいでいくと、
わあっと飛び立っていくね。なかなかね、
陸上では感じられない。
◆そうですね。
別世界ですよね。
◆別世界ですね。
◆極上なり!
◆ということで
カヌーを愛する神吉さんは
琵琶湖カヌーセンター
というお店をやっておられて。
先ほど言ってましたけど、
これからの季節、いいのが、
この琵琶湖が秋口になってくると
ちょっともやるんですね、朝。
幻想的にもやってくるんですね。
そこを静かにカヌーを出していく
と
鳥たちが途中、
ぱたぱたっと。飛び立つ。
これはもう感動です。
なかなかできないですけどもね。
このカヌーの歴史なんですけど、
50年ほど前ですから、なかなか
歴史としてはそんなに…。
浅いんですよね。
それが皆さんカヌーといえば、
こうやって遊び方を知っていると
いうことは、この神吉さんの力が
随分あると思いますけれどもね。
30代前半に
組み立て式のカヌーを見て、
気に入って、仕事をやめて、
サラリーマン。やめて、
遊び人になったというぐらい。
それはもうすごいですよ。で、そのカヌーで
何とかプロジェクトをつくって、
たくさんの方に知ってもらおうということだったんですけれども、
オイルショックで売れなかったん
です。
オイルショックでなかなかあのこ
ろ、
要するに、
遊んでいる場合やないわという雰囲気になったんですな。
だけど、売れ残ったので、
仕方なく自分1人でこうやって毎日。
遊んでたんですって、本当に。
残ってるカヌーを
売りますけども、
それよりも何よりも、カヌーで琵琶湖を
あちこちうろうろしながら
遊んでたんですよ。そしたら、それを見た
ご近所の方がおもしろいやんと。
これをもっとみんなに
教えてあげたらどうやということ
で
みんなが出資して、また
新しい
カヌーの商売を始めたと。
◆土地を借りれたりとかありましたね。
◆で、カヌーのそのころ
ドイツのほうではすごい人気がありまして、カヌーは。
先進国ですね、カヌーのね。
そこのドイツの大手メーカーに手
紙を出したんですって。
新しいグラスファイバー製の
カヌーです。
これがみんな見てる人
物すごく魅力的に感じたんでしょ
うね。
一気に、それから時代もありまし