。
いや
上がらないでえっ 何で上がんの?
何でって
どういうこと?用があるんで。
知らないし
。知らない? そうですか。
おたくの息子さん→
私のことを 家で気さくに話したりはしませんか?
(
愛美) しませんね。しないのかい。
(
三橋一郎) うちは… 読売だよ。
新聞の勧誘じゃ…
新聞の勧誘じゃねえぜ おい。
新聞の勧誘じゃねえぜ
あのね あの…。
おたくの息子の友人である
赤坂理子の父親です。
あ~
あの うちの息子の…。そうですよ うん。
どうも
これは すいませんでした。(哲夫) ホントですよ。
あの
そのお姿と お顔を見てこれは てっきり→
たちの悪い新聞の勧誘かと
。失礼なことを言うな おい。
失礼なことを言うんじゃ
ない初対面で。
ちょっともう
上がるよ もう失礼します!
(
愛美) どうぞ お茶。
ちょっと
貴志 呼んでまいります。あぁ…。
(
愛美)≪貴志 貴志出て来なさい≫(ドアをノックする音)
(
愛美) ≪貴志… 貴志!≫(ドアを強くノックする音)
(
ドアを強くたたく音)おっ。
大丈夫ですかね
。大丈夫です。大丈夫ですかね。
すいません
何か ちょっとふてくされてて→
なかなか
出て来なくて。
そりゃ
出て来れないでしょうな。
あの
貴志が…何か しましたでしょうか?
実はですね…
。(せき払い)
うちの理子が
ケガをして帰って来まして。
えぇ…
。えっ…。
女子に?
貴志が 女子に手を?
いや
そういうわけではない…。貴志~~!
どういうことだろ…?
下りて来なさ~い!
すんごい声が大きい
。貴志~!
めっちゃ声が大きい!
何 どういうこと?
静かに!
ちょっとちょっと静かにしてください。
これ
静かになんかしていられませんよ!えぇ?
貴志~!
貴志~!ア~! アッアッ…。
何ちゅう
ボリュームが大きい夫婦だ!(一郎) 貴志~!
うるさいぞ
これ おい!ちょっと静かに!
静かに!って言ってんの!
ちょっと あの 静かにしてですねおとうさん 話を聞いてください。
話なんか聞いてられるわけ…!
て~い!
貴志~!
貴志~!た~い!
た~い!
貴志~!
(
哲夫) 貴志~!ア~…!
貴志~!
貴志…! た~い!
聞け!!
バカ野郎! 聞け…。
びっくりしたわ!
立ちくら… 立ってもいないのに立ちくらみしたわ 今。
ちょちょ…
ちょっと 何でそんなに夫婦そろって→
音量が大きいんですか?
ねぇ演劇でもやってらっしゃるの?
いえ
。
私たちは