んですよね。
>>そうですよね。
だから、
一人一人の金額は少ないかもしれ
ませんけど、もしかしたら、
その金額によって、
人生のチョイス変わった人もいるかもしれないですよね。
そう考えたら大きな問題ですよね。
>>本当に一人一人は少額かもしれないですけれども、広く影響が
広がっていて、567億円の、
これから補正を行うということになるわけなんですけれども、
ちょっとやっぱり分かりにくいの
で、
極めて簡単に何が起きているのか
を説明したいと思うんですけど、
これ、
毎月勤労統計調査、
まいきんといわれるものですが、
2004年から間違った手続きをしていました。
というのは、
500人未満の会社に関しては、
そのうち何社かをピックアップし
て、
その会社の労働時間であるとか、
賃金の支払い額などを調べますというものなんですけれども、従業
員500人以上の、いわゆる大き
な会社に関しては、
全部調査をしますということなん
ですけれども、
東京に関しては、
なぜか3分の1しか調査をしていなかったと。
となりますと、
一般的に東京の大企業ということは、
ほかの地方の中小企業、
中小零細企業に比べますと、給与水準も高いでしょうから、そうい
うののデータが抜け落ちていたと
いうことで、
結局この全体の数字の平均給与が
少なく見積もられてしまったとい
うことで、
その平均給与をもとにして、
雇用保険の失業手当などの一部の
数字が変わりますので、
一部の方には、
本来受け取れる額よりも少ない額しか払われなかったということな
んですね。
その影響が出たのは、この雇用保
険、失業手当とか、
労災が下りたときに給付されるお手当などいろいろあるんですけれ
ども、
全部で2000万人近くが影響を受けて、総額567億円と。
この失業手当に限っていうと、
1人平均1400円ほど少なく支払われたということで、これから
対象者に対しては、
手紙などで連絡が行って、
すべてきちんと補正をしますとい
うことをしているということです
ね。
>>個人での確認も必要になるか
もしれませんけど、この額だけで
はなくて、
そもそもの調査のしかたがあまり
にもずさんだったと。
ここも大問題ですよね、田中さん。
>>そうですよね、15年、
16年間くらいこういうふうな調
査が続いているということで、た
ぶん中には、分かっているという
か、
問題も露呈してたんじゃないかな
と思うんですけれども、
それもこれまで公表されなかった
ということですし、
やっぱりこれを見ると、やっぱり
恣意的、
意図的に3分の1のみの調査をし
ていたというふうになると、
本当に悪意をちょっと感じてしま
いますよね。
これによって、
皆さんが本当にこのあとの補正とかそういうのだって、
また膨大な労力とお金がかかるわ
けで、
負担は国民に来ますよね。
>>田中さんがおっしゃった悪意
というのは、まさに悪意によって、
悪意が見えてきたことで、
この事態が発覚したということだ
と思うんですね。
つまり、東京都でやっていたと。
それをほかの府県に広げようとして、
そのプロセスでこれが表になった。
だから、
もっとこの悪い状態をもっと拡散
しようという方向で、
厚労省は動いていたわけで、しか
もこれ、政府統計ですし、
政府統計の中でも基幹統計ですか
ら、単に厚労省だけじゃなくて、
これは、所管は、