えーっと、
どこに連れてってくれたんだっけ
？
＞＞竜宮城かな？
＞＞えっと？＞＞竜宮城。
＞＞えっと。
＞＞あっ、
竜宮城かな？
＞＞それだ、それそれ。
＞＞ついつい教えたくなっちゃい
ますね。
＞＞カメが竜宮城に連れていった
んだよ。
＞＞開発しているのは、愛知県に
ある大学の研究室。
ロボットのテーマは、ついつい人
が手を差し伸べたくなるような、
弱いロボットだ。
このロボットは、
ティッシュを配ろうとするも、
気が弱く、
渡すタイミングをつかむことがで
きない。
あえて人が助けてあげたくなるよ
うに作られている。
＞＞あっ、
顔を認証してくれましたね。
あっ、ありがとう。
＞＞おじぎしましたね。
＞＞おじぎまでしてくれるんです
ね。
＞＞手伝ったほうも何か悪い気は
しないなっていうふうになってい
ます。
＞＞最新作は身につけるロボット
だ。
＞＞このように右を向くと、ロボ
ットも右を向いてくれます。
＞＞あっ、また。
＞＞そうですね。
＞＞上向いたら上を向くっていう。ああ、本当ですね。
＞＞こういう感じですね。
＞＞どのような効果があるんです
か？
＞＞この胸元にロボットがいて、同じ方向を向いてくれるっていう
だけで、ちょっと心強くなれるっ
ていう効果があります。
＞＞なんかこう、目玉おやじとか、
ど根性ガエルみたいな。＞＞そうですね、
ずっとそばにいる相棒のような存
在かなと思ってます。
実はこの眼鏡にセンサーがついて
おりまして、傾けることによって、
ロボットも同じように頭を振って
くれるという仕組みになっていま
す。
＞＞そうなんですね。
＞＞このロボット、
特に何か便利な機能があるわけではない。
だが、
一緒にいるという一体感、ただ、それだけを目指して開発されてい
るのだ。
＞＞いらっしゃいませ。
変なホテルへようこそ。
＞＞世界で初めて、
ロボットが従業員として働いてい
るホテルとして、
ギネス世界記録にも認定されてい
る変なホテル。
ロビーには、
大学で開発された、あの弱いロボットが採用されていた。
カメラで人を見つけ、
ゆっくりと近づいてくる。
これはごみ箱ロボットなのだ。
＞＞実際にごみを入れてみると。
このようにおじぎまでしてくれる
んです。
＞＞掃除ロボットとは違い、自分
でごみを拾うことはできない。
だが、そのしぐさから宿泊客から
大人気。
人にごみを入れてあげたいと思わ
せる、
最先端のロボットなのだ。
＞＞普通、
ロボットは自分の強いところを主
張しやすいんですけど、
むしろ不完全なところとか、弱い
ところ、
あるいは不得手なところを隠すこ
となくさらけ出して、
そうすると人がそこに関わる余地
が生まれたり、
自分も参加しながら一緒になって
何か作り上げる、
価値観を作り上げるとか、
仕事を作り上げる、そういう交流がやっぱり、
人とロボットとの間でも非常に重
要になってくると思います。
＞＞正確無比で効率重視のロボッ