るオーバーツーリズム、観光公害
です。
しかし。
>>旅館、ホテルの増設が必要。
>>京都市の門川市長は、
宿泊施設の増設を訴えます。
今後、
客室が1万室不足すると試算され
ているためです。
そこで今、
京都市内では宿泊施設が急増中。
4年前の3倍を超える3200軒
に。
ここも、
お隣も、
角を曲がったこちらも、
そのお向かいも。
道を歩けば宿泊施設に当たるので
す。
そんな施設の営業許可を示す看板
を見ると、
経営しているのはほとんどが京都
以外に本社を置く会社。
外国人の名前もあります。
看板に名前があったチョウイチハンさん。
京都市内で、
70軒の町家を修復し、ゲストハウスとして経営しています。
今、
町家は中国からの観光客を中心に大人気だというのです。
>>京都で長い時間で泊まりたい、
もしくは京都で生活したい、
その話聞いて、
あっ、それがもし、
かなってあげたら、
日本に対してもいいことですし、
僕にしてもいいことですし、
ビジネスにもなることだしね。>>祗園や清水寺など、
京都の代表的な観光地を抱える東
山区の高齢化率は、現在、全国平
均を大きく上回る33.5%。
住人がいない空洞化が顕著に進んでいます。
放置され消えゆく町家を、次世代
に残すことに宿泊施設が一役買っ
ているのです。
しかし。
>>中国もその投資のものも少な
くなってきているんで、
それだったらもう今の時期は京都
はまだバブル崩壊から結構30年
くらい落ちてきてるから、ちょっ
と投資としてもチャンスちゃうか
なと思って。
>>京都市内の宿泊施設不足は絶好のチャンスとばかりに、投資の
対象となっているのです。
投資会社の代表でもあるチョウさんのもとには、今、200億円近
くが集まっているといいます。
高まる投資熱は地価を押し上げました。
去年、上昇率12.5%で、
全国トップとなった京都市。
バブルさながら、
庶民にはマイホームに手が届きにくい状態に。
そんなこともあってか、
子育て世代の30代の多くが、
周辺自治体に引っ越す現象が起き
ています。
さらなる空洞化が進んでいるので
す。
>>観光、
観光いうて、毎年、
ほんまにぎょうさんの観光客が来
てはるけど、
さぞかし京都市には税金もぎょう
さん落ちてるんやろうな。
市民にももっとサービスしてほし
いわ。
>>観光消費額が1兆1000億
円を超える京都。
しかし、
市税収入はここ10年、2500億円前後で増加していません。
その理由は。
>>宿泊施設や飲食店といった、
観光業で働く人の75%が非正規
雇用であることと、無関係ではな
いと考えています。
>>観光業に従事する労働者の多くが非正規。
賃金が上がらず、
住民税の伸びが期待できません。
さらに、
古く低層の建物が多い京都市内は、
固定資産税の評価額が低い。
そして法人税は大部分が国の税収となります。
>>やっぱり京都の観光振興はう
まく行き過ぎちゃったっていうと
ころもあるんですね。
自治体としては観光振興やればや
るほど、貧乏になっちゃうという
構造が今、あるんですね。
>>観光政策の専門家は、
地方自治体が観光振興に成功し、
観光客の数が増えれば増えるほど