内部とは。
実は内部が公開されるのは年に1
度、たった1日だけ。
しかし今回、特別に入らせていた
だきました。
なんとテレビ初公開です。
>>こういう構造になってるんですね。
>>わー!保存のため、
ふだんは開けられることのない扉の先には。
>>おー、
こうなってる。
>>光が入ってきた。
あっ、目の前に新幹線のホームが
見えますね。
400年以上前の姿をとどめる伏見櫓。
床は一部修繕しているそうですが、
柱や太い梁は、当時のままです。
はりには職人の手仕事の痕跡も。
>>気になりますのは、これ、
伏見やぐらが伏見城から移築され
たものだということをどっか確認
できるものがあるんでしょうか?
>>はい。
2階の柱に、はりのほうにそうい
った刻印がございます。
>>ということで、
調査隊は2階へ。
はりにその証拠があるというんで
す。
>>後世、
チョークで上からなぞってあるところではあるんですが、文字のよ
うなものが。
>>あっ、白く見えますね。
>>こちらでございます。
松ノ丸。東やくら、やぐらのことなんです
ね。
らの文字は完全に継ぎ目の部分で、
完全に内側に入ってしまってるん
ですけど。
>>そうですね。
>>逆に言うと、
確実に京都の松の丸から持ってき
ましたということがいえる。
>>なるほど。
>>1954年の解体修理の際に見つかった刻印。
伏見城に実際にあった松の丸を示
すもので、
このような刻印がある伏見城の遺
構は日本唯一ともいわれています。
伏見城にあったときには巨大な武
器庫だったというやぐら。
3階には移築された際に作られた
鉄砲狭間が。
城を守るやぐらとして、新たな役
割を担っていたんですね。
>>時代を越えた空気感がありま
すね。
>>そうですね。
さらにほかにも伏見城から移築されたという大変珍しい建物がある
んです。
代の南側へ向かうと。
こちらの2つの建物は、
伏見城から移築されたと伝わるもの。
築城当時のものではありませんが、
天守閣とともに再建されました。
中でも珍しいのがこちらの茶色の
建物。
>>これは一体、なんのための建
物だと思います?
>>これだけせり出して見やすい
ようになってるということは、
やっぱ防御のためのものじゃない
んですか?
>>防御?全く違うんですね。
>>全く違う?
>>もうたぶん、日本のお城でも
ほかでは例がないようなものなん
ですけども。
>>こちら、
御湯殿といっておりまして。
>>御湯殿?>>当時の藩主が入っていたお風
呂場でございます。
>>御湯殿の内部は、現代のサウナのような蒸し風呂だったそうで
す。
京都の伏見城から移築されたとされる数々の遺構。
これらはなぜか城の南側に一直線
に並んでいます。
そこには大名、
水野勝成のねらいがありました。>>この福山の街というのは、
南側に広がってますので、
天下人のお城の関係遺物を、
ここに並べて、見事に城下町に見
えるようにしていたのではないか
と。
>>街の人が南を見て、見上げた所に、
この天下人も全部並んでいるとい
う。
可能性あるね、気がしますね。
>>威厳を示せますもんね。>>そうなんです。
>>そして最後の謎は、天下人、