です。
普通はこの包丁に対してまっすぐ
に、
ストレートに伸びるはずなんです。
それがこの包丁は、
柄を付けると付けれないんですよ。
>>この溶接、
邪魔でした?
>>ですね。
>>ええ!
>>普通は。
>>こうやこうや。
>>平らですよね。
こっちが盛り上がってる。
>>盛り上がってるわ、これ、9
0度違うわ。
ちょっと。
>>なんとかならないですか?
>>なんとかちゃうやん。
>>なんと、
友達の溶接の向きがおかしかったようです。
一般的に包丁の柄の部分は刃と平
行になっているのですが、
今回のように90度違うと柄に入
れることができないので、
溶接し直さなければいけないのだ
そうです。
さらに。
>>ここから全部が一枚で出来てるんですよ。
>>これ、一枚で?
>>そうですね。
>>本当はなんにも溶接で継ぎ足
してないんだ。
もうね。
>>溶接をすると、
やっぱりどうしても折れてしまう
おそれがあるんで。
やっぱり溶接部分が弱くなってる
んで。
>>今回の、どうしてもお母さん、
お亡くなりになって、もう形見なんです。
なんとかこれ、
包丁としてまたよみがえらせたいよね。
>>はい。
>>なんとか。
>>一度チャレンジさせていただ
きます。
>>お願いします。
>>お願いします。
>>やらせていただきます。
>>今回は特別に特殊な溶接で、
母の形見のてっさ包丁をよみがえ
らせてくれるとのこと。
残念ながら作業工程をお見せする
ことはできませんが、
その間に。
これ、
めちゃくちゃ長いですよ。
何?これ。
>>これはマグロ包丁ですね。
>>マグロ包丁!こんな長いの?
>>築地とかよく聞かれると思う
んですけど。
そういう所に出荷させていただい
てますんで。
これは大体2人で持つ包丁なんで。
こっちはタオルを巻いて。
>>それで切るんだ。
>>そうなんですよ。
>>これはすごいわ。
たぶん、今やったら1人で持てる
と思います。
>>ちょっと放しますね。>>めちゃくちゃ重たい!めちゃ
くちゃ重たい!
>>ここがね、危なくなると思う。
>>無理無理無理。
ほかにもさまざまな包丁を見てい
る間に、やっと特殊な溶接が完成
したとのこと。
果たして。
>>出来上がりました。
>>あらららら。
きれいに溶接されて、
そうだ。
この向きですよね。
>>ここで折れないように溶接し
てありますので。
>>そうですね。
なるべく折れないように折れないように。
>>ありがとうございます。
>>新しい鋼を溶接したところで今度は仕上げの作業、
絵付けにまいります。
柄付けは中子と呼ばれる鋼を熱し、柄に入れてから木づちでたたきま
す。
そうすると、包丁がまっすぐ柄に
入るというのです。
これでお母さんの形見が復活する
ということですね。
>>はい、ありがとうございます。
>>おっおっおっおっ、