◆日本人がいつでも行きたいから
といって海外旅行できなかったじ
ゃないですか。
だから、あの番組が唯一、
海外を知る番組だったんですよ。
だから、もうすごい…。
◆海外に行きたいという夢があったんですか。
ならね、逆に言うたらね、
今まで世界じゅうの人がここに遊びに来たのもそういう夢が。
◆そういう夢がある。
だから、外国の人に来てもらって、
ここで自分の国の話をしてくれた
ら
すごくいいじゃないのという。
◆そういう話を聞くだけで、
自分が海外に行ったように気持ち
になると。
◆世界じゅうを旅する兼高かおる
さんに憧れ、いつか自分もいろん
な国に行きたいと夢見ていました。しかし、現実は、結婚、
出産、子育てと、
海外に行く余裕はゼロ。
そんな中、
留学生の異国の話を聞くことで、
ときめいていましたが、70歳を迎えた今、
これまで受け入れてきた留学生を
訪ねて、
旅をする決意を固めたそうです。
◆そのためにこれをやめたんですか。
◆そうです。
5年でやめた。
◆いやっ!
◆もう今年でやめるって、
去年にしてて。
えっ、
本当にやめるの!?って言われた
けど、
私の中では、早くやめたかったね。
だから、自分の思ったとおりに
これからは生きていきます。
反対しようが何しようが、
もう、なしですよ。
だから、今年から始めます。来月から行きます。
1人ゆっくり音楽を聞きに行きた
い。
◆ご主人は一緒に行かれるんです
か。
◆主人は興味ないから行かないで
す。
◆いや、興味ないからって…。
◆主人も、これから、
主人の残りの人生楽しめばいいん
ですよ。
◆楽しめばいいって、
ご主人の話、一つも出てないですけど…。
◆ご主人は、このことをどう思っ
ているのでしょうか。
◆奥様は海外に行きたいというの
は、ご主人としては、心配なとこ
ろはないんですか。
◆いいえ。
◆やっぱり楽しそうにしててとい
うのを見ると、ご主人としても
何かこう、うれしいような気持ち
になりますか。
◆そうやね。
私も行ったような気分になるから
ね。
◆うわあ~。
これはなかなか…。
寂しくないですか、1人のときは。
◆お友達がいるから、そっちのほ
うに。
◆なるほど。
なるほど。
◆羽を広げられて。
◆お互いに羽を広げられて。
奥様、これ、もらってください。
「となりの人間国宝さん」に認定
さしていただきます。
◆ありがとうございます。
◆そして、もっともっと大きな夢
を実現さしてくださいよ。
膨らまして、豊かな人生にしてく
ださい。
◆ホームステイを受け入れること
で味わってきた
海外旅行気分。
これからは
自分が世界へ羽ばたく番。
誰の指図も受けず、
思い切り羽を伸ばしてきます。
◆モモちゃん、いいですか、ごめんなさい。
◆ええかげんにしぃや。
さっきから。
物すごい俺に懐いているけど。
◆もうペロペロしたら怒ってくださいね。
◆モモちゃん、俺ね、
犬嫌いなん知ってるやろ?◆どうしよう!
◆恐れ入りました~!