もう20回は登っているという。
前 来た時 すごい印象的だった。
九州で一番 標高の高いとこ…。
2人の会話が弾む。

それほど 九重山は魅力的な山だ。
今回 田中は2つの山に登る。
スタートは 登山口の瀬の本高原。
林道を進み
そこから開けた稜線を歩く。
まず 最高峰の1,791メートル


中岳山頂へ。
続いて 深田がたたえた
久住山の山頂を目指す。
コースタイムは3時間半だ。
翌4月14日 九重山山麓は幻想的な朝霧が立ちこめていた。
田中が出発の準備をしていると→
同じ宿に泊まっていた男性が話しかけてきた。
登山歴40年の中村隆喜さん。
三百名山の踏破を目指しているというベテランの登山者だ。
田中の挑戦を知り
励ましてくれた。
一期一会の出会い。
親身なアドバイスが身にしみる。
午前8時 宿を出発して30分で→
標高960メートルの登山口へ到着。
いつの間にか霧が晴れ
木漏れ日がさしている。
前日の雨で 滑りやすくなっていた
林道を慎重に進む。
杉林から ミズナラやアセビが生える
自然林へと植生が変わる。
登山口から40分。
明るい茅野に出て 視界が開けた。
ここからは 笹が一面に広がり
見晴らしのいい稜線を歩く。
標高1,700メートルの稜線。
急に風が強まる。
この日は 4月半ばにもかかわらず
最低気温は2度。
風に吹かれてしまえば

体感温度は0度を下回る。
ありったけの防寒具を着る田中。
遮るもののない稜線歩きが続く。
寒い!
前方に 峰々が連なる九重の雄大な山並みが姿を現した。
ここを歩いた登山者たちの手で
石が積み上げられたケルン。
道案内をしてくれる。
ここは 西千里ヶ浜。
この先が いよいよ
九重登山のハイライトだ。
♪♪~
標高1,762メートルの星生山の奇岩群。
この付近から
大きな岩が目立つようになる。
足元も 歩きにくいガレ場が続く。
そこを過ぎれば久住山が目の前に大きく迫る。
突然 登山者が声をかけてきた。
風をよけるルートを教えてくれるという。
久住山の左手に
最高峰 中岳の頂も姿を現した。
田中は まず
中岳へと向かう事にした。
中岳は九州本土の最高峰でもある。
山頂手前に池が現れた。
かつての中岳の火口跡 御池だ。
土が粘土質のため 雨水がたまり池になったのだという。
出発してから 2時間20分。
中岳の山頂は もうすぐだ。
イエ~イ!

中岳山頂からは 九重連山の山々全てを見渡せる→
大パノラマが広がっていた。
風が強く 寒さに耐えかねたため早々に下山。
この日 目指す もう一つの山
久住山へと向かう。
久住山へは
大小の岩が転がる斜面を登る。
標高差は 100メートル。
30分ほどで 久住山の山頂に到着。
その頂からの眺めは→
田中にとって忘れられない景色となった。
祖母山 阿蘇山と
これまで歩いてきた頂が見える。
♪♪~
時間が お昼に近づき→
山頂にも
登山客の姿が目立ち始めてきた。
はあ 着いた。
着いた。
わ~ 着いた!
着いた!やった~ イエ~イ!
ありがとうございます。
九州の百名山6座を無事 踏破した田中。
次の百名山は 鳥取県の大山。
その間 480キロにも上る長いロードが待っている。
前人未到の挑戦は 続く…。
(飯田ユキエ)もう 嫌!
(飯田登志)<ユキエの見合い話が
膠着状態に入って→
しばらく経った ある日の事です>