とても食べていくことが
できないという。
現在、１日３時間週５日働いて…。
≫葛野さんが、おしぼり会社で
働くようになったのは３年前。
ポストに入っていた求人広告が
きっかけだった。
≫葛野さんは、そのときの様子を
鮮明に覚えている。
≫その電話に対応したのは


総務部長の池ノ谷さんだった。
≫猛アピールで、なんとか
面接にこぎ着けた葛野さん。
採用の決め手は
なんだったのだろうか？
≫人手不足から、シニアの雇用に

踏み切ったこの会社。
実は、ある問題にも
頭を痛めていた。
≫ところが、葛野さんたち
銀の卵が入ったことで
職場の緩んだ空気が
劇的に変化したという。
≫葛野さんが自主的に始めた
トイレ掃除。
シニアの仕事に対する姿勢が
職場の雰囲気を変えたのだ。
≫更に、銀の卵の活躍は
会社の業績にも影響を与えていた。
≫なんと、葛野さんの作業本数は
トップクラス。
３５００本以上こなし
一番の日も。
これが、ほかの従業員の
刺激になっているのだ。
≫作業効率が上がり
会社の利益率もアップ。
シニアの雇用が
思いもよらぬ効果を生んだのだ。
≫会社に改革をもたらした

シニアたち。
まさに、貴重な銀の卵だ。
福岡県にも女性の銀の卵がいる。
久保京子さん、６６歳。
≫１年前から、この介護施設で
ケアサポーターとして
働いている。
久保さんの主な仕事は
そう、調理だ。
≫実は、介護の現場では
ヘルパーが調理や送迎を兼務することも。
彼らが介護に専念するために
周辺業務をサポートする人が必要だ。
久保さんは、長年続けている
調理ボランティアなどの経験を見込まれ
調理補助の担当に。
更に、調理の腕以外にも採用された理由があった。
≫久保さんは
従業員の相談役として
欠かせない存在に
なっているのだ。
現在、１日７時間
週に３～４日働いて
月１０万円ほどの
収入があるという。
≫久保さんの就職を
後押ししたのが
福岡県７０歳現役応援センター。
６０歳以上の就職を支援している。
近年、女性の銀の卵が

求められているという。
≫働く女性シニアは
この１０年で１４３万人も増加。
男性シニアより
増加率が高いのだ。
長野県には
驚くべき銀の卵がいる。
池野末子さん、８０歳。
なんと、この年にして現役バリバリで働いているのだ。
≫更に、現在の収入を聞いて
驚いた。
≫１日４時間、週５日
働いているという池野さん。
果たして、その仕事は…。
そう、池野さんは園芸の仕事をしているのだ。
こちらは
ホームセンターカインズ。
開店３０分前には出勤。
鉢植え１つ１つに水をやる。
≫知識が豊富な大ベテラン。
頼りにする常連客も多い。
≫池野さんは、若いスタッフにも
頼りにされている。
≫８０歳の銀の卵は
いまやなくてはならない存在だ。
≫普段から、園芸に
慣れ親しんでいた池野さん。
その経験を生かし、６２歳から
今の職場で働き始めた。
≫８０歳にして