2019/08/30(金) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


前政権が行ったことを
まるで、ちゃぶ台返しで

リセットするかのような
政策を訴えて
若者らの支持を得たのです。
また、文大統領は
最高裁の長官に
人権派裁判官として知られた
地方裁判所の所長だったキム・ミョンス氏を
指名しました。
最高裁の裁判官を経験せずに長官になるのは
極めて異例の抜擢でした。
キム長官は就任前の事前の書面答弁書で
個人的な見解には
言及しなかったものの
元徴用工個人の請求権は
消えていないとの
2012年の
最高裁の判断について
触れています。


長官就任後、自身も
最高裁として初めて
元徴用工らへの賠償を
命じる判決を出したのです。
日本側からの抗議に対し司法の判断を
尊重するとしている文大統領。
韓国メディアによると文大統領は
2000年に日本企業に対する
元徴用工の訴訟を
初めて引き受けた弁護士でした。
そして、文政権が掲げた司法改革のために
対日批判の
急先鋒としても知られる
最側近のチョ・グク氏を
法相に指名したのです。
これが
大誤算だった可能性があります。
≫タマネギ男と揶揄される
側近のチョ・グク氏。
その娘に
名門大学への不正入学疑惑が
浮上しています。
日本以上に学歴主義といわれる韓国では
その怒りは
非常に大きなものです。
また息子の兵役逃れの疑いまで
報じられています。
これもまた
徴兵制をとる韓国では
若者が最も嫌う不正の1つです。

渡辺≫ご覧のように文在寅大統領の側近に
次々と浮上するこの疑惑は
政権にどんな影響を及ぼすんでしょうか。
そしてそのことが
戦後最悪ということになっている日韓関係に
及ぼす影響について
今日はスタジオに朝鮮半島情勢に詳しい
龍谷大学、李相哲教授に
お越しいただきましてお話を伺います。
では、まず文大統領と
疑惑が指摘されている
チョ・グク氏との
関係についてですが
林さん、お願いします。
林≫チョ・グク氏ですが
文大統領と同じ釜山出身です。
ソウル大学大学教授なんですけれども
2012年の大統領選のときから
大学教授をしながら文大統領を
支援しています。
このときは朴前大統領に
僅差で敗れているんですけれども
その後も文大統領の大きな力となります。
2017年、文政権発足時に
大統領府首席秘書官に
就任しました。
そんなチョ・グク氏ですが
疑惑が浮上したのが
今月中旬のことなんですね。
タマネギの皮をむくように

次々と疑惑が出てくることから
韓国メディアは、タマネギ男と
揶揄しています。
では
どんな疑惑があるのでしょうか。
先ほどVTRにもありましたが
娘の不正入学疑惑以外にも
さまざまな疑惑が
挙がっています。
例えば、妻の資産隠し。
そして、家族ぐるみの不透明な投資ファンド運営。
まだあります。親族が
運営する学校が移転する際に
新しい校舎の建設を
弟の会社に不正受注させた疑い。
まだあります。
釜山市に働きかけて知人を
市が運営する病院の院長に
就任させた
口利き疑惑などなど