<命あふれる星 地球。→
地球には
まだ知らない世界がある。→
広大な草原にそびえ立つ
無数の土の塊。→
一体 誰が こんなものを
作ったのだろうか?>
<この土の塊が 年に一度
不思議な姿を見せる>
<なんと
緑色の光を放ち始めるのだ>
<夜の草原で
人知れず 光を放つ土の塊。→
一体 何が そして
何のために 光るのだろうか?>
♪♪~
<地球には 絶滅のおそれがある珍しい生き物が→
集中している場所があります。→
ホットスポットと呼ばれる地域です>
<ホットスポットの面積は
陸地の2%余り。→
そこに 独自の進化を遂げた→
多様な生き物たちが暮らしています。→
たぐいまれな 命の数々。→
なぜ その命は 地球の限られた所で 輝いているのか?>
♪♪~
<生き物たちの最後の楽園ホットスポット。→
掛けがえのない命を見つめる旅が
今 始まります>
♪♪~
めっちゃ暑い ここ。
来ましたね。
この暑い…こんなに暑いとは 思わなかった。
およそ 何kmなんですか?
日本から。
(スタッフ)半分ですから
2万kmでしょうね。2万kmほど。
ここから 更に 車で…。
(スタッフ)車で7時間ほど ドライブです。7時間ほど ドライブすると。
まだまだ 到着しません。
到着した先には どんな風景が→
どんな景色が広がっているのか
楽しみです。
<今回 僕が訪ねたのは
南米 ブラジル。→
地球上 ここでしか見ることの
できない自然を見るため→
日本から
丸2日間かけて やって来た>
いや~ この赤土の感じが ホントに
遠くに来た感じがしますよ。
<目指したのは ブラジル内陸部>
<リオデジャネイロから1200km離れた所にある→
エマス国立公園だ>
<気温30℃を超える 乾燥した大地>
<エマス国立公園は→
世界遺産にも登録されている貴重な自然の宝庫だ>
うわ~ 見渡す限り
あっちまで アリ塚ですね。
見渡す限り アリ塚。
<草原にそびえ立つ無数の土の塊。→
全て
アリ塚だという>
ああ大きい! これはでかい!
ちょっと止まって。 これはでかい。
俺よりでかい。
これは でかい!
あっ! カッチカチですね。
これはね 押してもビクともしないですね。
<土で出来ているにもかかわらず
まるで コンクリートのように硬い>
<一体 中は
どうなっているのだろうか?>
<内部は 幾つもの小部屋が
通路でつながれ→
まるで 迷路のようになっている。
そこを 動き回るものがいる。→
シロアリだ。→
原始的な姿のシロアリは→
直射日光や乾燥から
体を守る殻を持っていない。→
乾燥した草原で 塚を作り
その中で暮らしているのだ>
<シロアリが 何十年もかけて
作り上げる巨大なアリ塚。→
実は 草原で
重要な役割を担っているという>
<しかし そんなアリ塚が
立ち並ぶ風景を見ているうちに→
僕は ある違和感を覚え始めた。→
アフリカの草原 サバンナと風景は似ている。→
ところが ここには
シマウマやヌーのような→
草食動物が見当たらない>
いや~ 見事に動いているものが いないですね。
<自然のままの広大な草原なのに
生き物の気配が全くしない。→
ここは 実に奇妙な草原なのだ>
このすごさを全然 表現できないですね。
あまりにも…→