ウォーホルになってるわけではないんですね。
小林≫社会的
ディスコブームだった1970年
ニューヨークにあった伝説のディ
スコ
スタジオ54
ウォーホルが毎晩のように通っていたといわれているんですが
どこにいるでしょうか。
華丸≫意外に分からないな。
小林≫真ん中、わりと静かに
たたずんでいるんですけれども
さっきおっしゃっていたみたいに
周りがおもしろいんです。
レジェンドたちが
通っていたんです。
この方マイケル・ジャクソン。
華丸≫本当に?
小林≫ここで歌っていたそうです。
ビリー・ジョエルさん。
ごめんなさい
エルトン・ジョンでした。
失礼しました。
大吉≫実際に、この方たちも通っていたんですよね。
小林≫そうです。
「サタデー・ナイト・フィーバー」
のジョン・トラボルタさんもい
ます。
ほかにもたくさんありまして
これら人物とか描かれている美術作品の
説明が巻末に載っています。
大吉≫ディスコの外にいるテニスの方
マッケンローですか?
小林≫当たりです。なぜここにいるのかは分からないですけどね。
解説はそこまで書いていなかった
です。
華丸≫ラケットを壊した
エピソードとかもあるのかな。
小林≫ずっと見ていて
楽しめる本です。
続いてもアート好きな方に
おすすめの絵本です。
「音楽の肖像」という作品です。
28人の著名な作曲家について書かれた本です。
作りが、とてもおしゃれ。
ほかにはなかなかない。
例えば、モーツァルトについて
書かれたページなんですが
このようにモーツァルトの
肖像画があって、その隣に
モーツァルトについて書かれた
エッセイが載っています。
エッセイと肖像はいずれも
アートディレクターの堀内誠一さんという方が書かれています。
ほかにも詩人の谷川俊太郎さんが
そのアーティストに関する
詩も書いて掲載されている
作りなんです。
アート好きの方にとっては
堀内さん、谷川さんの
お二人のタッグはたまらないです
ね。
永江≫堀内さんは亡くなっている
方なんですが今の日本の雑誌で
堀内誠一に影響を受けていない
雑誌はありません。
天才的なアートディレクターで
この人にかかると本当に
音楽家らしい世界になるんですよ。
作曲家の音が聞こえてくるような
絵で
そこに谷川さんが新たに
書き下ろした詩も
たくさん入っているんですが
谷川さんの詩と、堀内さん2人で
立体的で湧き上がってきて
CDじゃんじゃん
買いたくなってくる
そういう絵本ですね。
小林≫続いてもアート好きの方にプレゼントがおすすめな1冊
写真集です、「読む時間」。
世界のあらゆる場所で人が何かを読んでいる
その光景を撮った写真が
集められています。
永江≫構図が非常に巧みな
写真家なんですけれども
本を読んでいるだけではなく
本を読んでいる人を
巧みにスナップしていて
これが本当に本を読んでいること
なんだと思うと
あとは本を読んでいる姿というの
はたった1人でいても
決して孤独ではない
独りぼっちではない
惨めではないということが
ケルテスの写真を見てると
分かりますね。
本を読んでると、それはすでに
誰かと一緒にいるということ
なんですよね。