2021/01/17(日) 18:00〜18:30 猫のしっぽ カエルの手 選「古民家暮らし」[解][字]


表現した モビール。
重くて硬い鉄が 軽やかに舞い
空間を彩る。
一方 森 泰之さんのコンセプトは
「実用性のあるアート」。
使いやすく 美しいものを作る。

マンションのベランダの白い鉄柵も→
泰之さんの手にかかれば
このとおり。
奇抜さだけでなく
生活の中で生きる作品を→
作っている。
こっちが 僕の作業場です。
へえ~。 わ~ すごい。
ふだんの仕事は こういう…これは シャンデリア。
すごい ヨーロッパな感じ。
そうですねこういうものを オーダー頂いて→
デザインして
仕事さしてもらってます。
すごい すてきやな。
はい。
うちは コテージガーデンだから
こういうデザインは イギリスだったら→
結構 お金持ちのデザインっていう…。
そうですね。
コテージガーデンは もうちょっと
田舎っぽいっていうか。
素朴な感じ。
…が いいと思うけど。
デザインとしては


こういうデザインは 素朴なデザイン。
もうちょっと
土っぽいデザインというか→
…が いいと思いますし。
植物とか 自然のモチーフの美しさラインとか そういうものが→
やっぱり すごくいい見本に
デザインの見本になるので→
こういうモチーフは よく使います。
じゃあ 何がいいの考えないと あかんな。
何を作ってもらうか
森夫妻と相談したベニシアさん。
シンプルなデザインで
鉄のゲートを お願いする事にした。
(鉄をたたく音)
山の中腹にぽつんとたたずむ工房。
(鉄をたたく音)
カンカンと 鉄をたたく音が響き渡る。
ごうごうと 火を燃やし
熱くて重い鉄と向き合う→
若き鍛冶職人たち。
♪♪~
いつの時代も
鉄は生活に欠かせないもの。
新しい感覚を持つ担い手が→
手作りという歴史を受け継いでいる。
♪♪~
自在に鉄を操りながらそれぞれの思いを込めて。
ベニシアさんからの依頼を受けて
鉄のゲート作りが始まった。
形を変えたくない部分は

水で冷やして硬くする。
削ったり
切ったりするのではなく→
たたく事で
ねらった形を作り出していく。
熱しては たたき
熱しては たたきを繰り返す。
タガネを使って 模様をつける。
今 作っているのは 猫の顔。
(泰之)溶かしたり 柔らかくして
触るものなので→
本当に
粘土とか陶芸とかに近い。→
硬い鉄が 粘土みたいに
柔らかくなるので→
グイッとすると 肉が寄るみたいに
鉄が動くんですね。
なので 例えば
この猫の顔とかだと→
ここの おでこの所を
グイッと押さえた事によって→
ここの おでこのとこの肉が
ポッと出るので→
より この面の中でも
分厚さが変わる事によって→
丸みとかが 雰囲気が出る。
まっすぐな鉄の支柱を取り出し思いを込めて たたいていく。
一打一打を大切に。
(泰之)まだ 単なる四角い鉄の材料としての棒なんですけど→
表面を ハンマーの跡を

つけていくんですけど→
それはまあ… 触った質感が→
サラサラしてたりザラザラしてたりすると→
手になじむっていう感覚が
あるんですけど→
単なる鉄の棒から
作品に変わる瞬間みたいな→
何か そういうところが
多分 こういう→
手のかけ方であると思うんです。→