これですな。
やっぱりなんでも客観的に見れる
と、自分を、もう、
自分から離れてこういうふうに見
る。
これはちょっと役者さんの独特か
もしれない。そしてそれが結局、
人間誰でも年取るんですから、
人間誰でも長いこと生きてりゃどっかにがたが来ますよと。
今に合わせてるんですね。
だから。
＞＞これね、理想ではありますけ
ど、なかなか体現できるものでは
ないですよね。
＞＞いややっぱりこう、今を受け
入れていく、ありのままを受け入
れていくって、病気になっても、
失明しても、それを受け入れて、
客観的に見るって、なかなかできることじゃないです。
私にはとても無理ですね。さすが、
やっぱりロックンロールの奥さんというか、そういうところがあり
ますよね。
＞＞ところがね、
やっぱりね、樹木希林さんって怖
いんですよ。
違うすごみがあるんですよ。
ただのロックンローラーの面倒見たわけじゃないんですよ。
こういうところはね、しゅうとめ
さん、
おばあちゃんってどっか腹黒いや
ろ？
どっかあんねん。
ええ婿さん選んでるわ。
＞＞なるほど。
＞＞これ大事やで。
ね？
これね、
やっぱりテレビご覧の方でも、お
嬢さん、これから結婚の話、息子
さん、
息子は嫁もろうたら出ていきまんねん。
ここはお嬢さんが残ってる。
吟味したと思いますよ、
本木さん。
選んだと思うよね。
＞＞希林さんが選んだんですか？
＞＞お嬢さんが選んだんでしょう
けど、助言もあったでしょうね。
＞＞ものすごい助言したと思いま
すよ。それは最後ね、
家でみとってもらうために、
婿さん理解いるんやもん。
見通してるよ、怖いよ。
＞＞ええむこさんを選ぶお嬢さん
をおそだてになられたということ
ですね。
赤堀先生がうまくまとめていただ
きました。まるで法廷のような。
さあ、
そしてここが一番また大事でござ
いますね。
樹木希林さんはね、全部お仕事、
自分でマネージャーつけないで、受けておられて、
断るものは断る。
これ、
１人で取れる責任の範囲で生きて
いる。これ、
よく運転免許証を返すの、
返さないのって、
よく言われますよね。
これを僕はどっから樹木さんは、
さっき言われた寺内貫太郎一家っ
て有名なドラマありましたよねお
わかいんだけと、この方ずっとお
ばあちゃん、お母さん、自分より
年上の人を観察して役者してこら
れた。
このドラマでも実はおばあちゃん
一人だけやりたがる。
このドラマでもおばあちゃん、実
は晩ごはんのときだけ息子のこの
テーブルに来て、
おばあちゃんきたねぇよって言われて、西城秀樹さんに言われて出
て行くんです。
そういうものを見ながら、
やっぱり自分が年老いていったと
きはどうなるんだろうという想像
力を持っておられた。
これ、簡単なようで持てない。
だけど、
今申し上げたすべてを体得していただくと、皆さん、樹木希林さん
のように、ご自宅で家族に愛され
て亡くなってからもすばらしいと
言ってもらえる。
こういうふうにね、
お悔やみのニュースをやる。
＞＞高岡さんもね、
ぜひ体現してください。
＞＞全部できへんねん、
全部できへん、これな。