これ。>>知らなかった。こんなとこま
で映してたんだ。
あんたや。
>>小6ぐらい。
>>小6か?これ。
>>もう、これがたぶん最後とか
ちゃう?
>>最後?
>>3人で行ったのが、昔。
>>小学校最後の夏の里帰り。
みんなで外食に出かけたりカラオケに行ったりと、
最後となった3世代そろってのふ
るさとでの日々を祖父は記録し続
けていた。
>>シーガイヤ。
ずっと撮ってくれてるやん。
いい思い出やね。>>うん。
>>どこから撮ってるのやろ、
こんな遠い所。
>>だから先行って、
自分だけ上って。
>>自分だけ上って。
>>撮ってる。
>>撮ってるのか、すごいな。
>>さよーなら。
>>またおいで。
こんなんも全部したんだね、
自分で編集して。
知らなかった。
私たちへの愛情そのものですね。
ありがとうという気持ちと、
お父さん大好きだよっていう気持
ちですかね、今。
その気持ちでいっぱいです。
>>続いてのダビング依頼は、
30年前のフィルム映像。
>>乾杯。
>>きょうはなんの集まりなの?
>>手挙げた人が同期。>>はい、同期。
>>これは何の同期ですか?
>>大学の映画部の同期ですわ。
>>カラオケボックスに集まった
のは、
近畿大学映画部の元部員たち。
30年前、
学生時代に制作した映画を見るの
が、
集まった目的らしい。
あなたが見たい映画は何?
>>やっぱり痩せてる自分とかで
すかね。
当時の髪ある彼とか、
イケメン俳優だった。>>早速、
そのイケメンぶりをちょっとノゾ
キミ。
>>お前、
この傷ついたこの俺の気持ちがわからへんねん。
>>恥ずかしい。
>>30年前、
みんなで協力しながら作り上げた
恋愛映画。
そして痩せていたころの自分が登
場。
>>えらいちゃうな。
>>細かったでしょう?戻りたいです、もう一度。
>>恥ずかしかったですね、
自分の場面は。
>>さらにこちらの2人には、
映画部にまつわるあるエピソードが。
その作品がこちら。
>>かわらへん、
かわらへんな。
>>映画の監督を務めたのが、こ
ちらの女性で、彼氏の役を演じて
いたのが、てれ笑いをするこの男
性。
どうしてこの男性をキャスティングしたの?
>>スケジュールに合う授業の空
いてる1年生をピックアップした
ら、当たった。
>>一番暇やったんです。>>えー、本当かな。
>>初めに会ったときにかわいい
なと思ってた。
>>実は2人、
映画制作を共にしたことで交際が始まり、
大学卒業後にめでたくゴールイン。
30年がたち、
みんなの見た目は変わったけど、
思い出の形は何も変わらない。
大阪駅前第3ビルに店舗を構える、
ダビングスタジオ。
店には老若男女を問わず、
さまざまな世代の客たちが思い出の映像を残すためやって来る。
>>子どもの1歳から2歳ぐらい
の間の映像なんですけど、
息子の誕生日なんで、
ないしょで。
>>誕生日の日に?
>>喜ぶか分からないですけど。>>店を立ち上げたのは、
ダビングスタジオ社長の会田裕一。