小麦粉とお湯をまぜたものになり
ます。
◆それって重要なんですか。
◆これ、かなり重要で、お湯と小
麦粉をまぜることで
小麦粉をのり化するというか、
糊化したでんぷんに対して、どんどん酵素が働いていって、
甘みをつくっていきます。
◆じゃあ、別に
イーストは別に
湯種というものが非常にパンづくりには大事なんですか。
◆そうですね。
◆湯種も仕掛けもあった、タネもしかけもあったという…。
◆水でつくるのとは
また違う湯種製法。
まちのパン屋さんとは違い、
大量生産する工場では
難しいとされていた中、
開発に成功し
あのもちもち生地を
生み出せるようになったのです。
もともと食べ歩きが好きだった
という中辻さん。
食べる喜びから、
食べてもらう喜びを味わいたいと
パンづくりの道へ進みました。
◆敷島製パンに入ってからの
やりがいというのは、何かあった
りしますか。
◆最近だと、SNSですよね。
発売したおいしかったものとかは、
そこに取り上げられて、
おいしかったです、こういう食べ方ができますよ、
みたいな。
◆それぞれの。
◆そうなんですよね。
そういうふうに
みんなが自分がつくった製品に対
して、すごい楽しんでもらえてい
ると、
すごいやってよかったなっていう。
◆なるほど。
おいしかったら、
すぐおいしいという反響が広がり
やすい時代というのが、
非常にいいときやなという。
◆はい。
◆これまでに生み出した商品は
およそ100種類。
実は今、来年1月に向けた
新商品を試作中だそうで
Pascoの心臓部、
開発室に特別に潜入!
◆どうやって、新商品は考えては
るんですか。
◆まず、スーパーやコンビニにも
行くんですが、
いろんなところから情報をとって、
そこで何が、はやっているのかなとか、
これを使えば、パンでもこういう
応用して、
こういう魅力的な製品がつくれる
んじゃないかと
考えるところから始まります。
◆ラーメンとか、
関係ないですよね?
◆そうですね。
ラーメンも関係ありますね。
◆食べに行ってるんかい!
◆麺のパンを出したらどうですか
?
◆何や麺のパンって。
◆そこまでなると、てつじさんの領域。
ちなみにどうなんですか。
今のパンのトレンド、
ブームみたいなの、あるんですか。
◆昔は安価なものが好まれたりしていたんですが、
今はですね、健康を意識した製品
というのが、
やはり一番売れてきているような
気がします。
◆健康を意識した新商品。
一体
何をつくっているのでしょうか。
◆これはさわっていただいても結構なので。
◆普通のパンでしょう。
◆まだパンになる前の段階のものですが。
これがパン生地になります。
こちらのほうを伸ばしていきます。
◆この生地使えば、
何でもうまいんちゃうの。◆大福やん。
◆こういう形で…。
◆この時点で何を開発中か、
予想できます?
こういうの得意でしょう?◆何か、
満月パンみたいなやつ…。
◆満月ポンや、それは。
満月ポンがあるねん、既に。
◆では、このパンの正体は?◆こちらがですね。
焼くと餅になる