>>全く今説明されたように、大
体この自治体、
あるいは教育の現場とかにそういうしわ寄せが、
今現在もたまってしまっているわ
けですね。
国が求めているのは、あくまでも
労働力ですけれども、
来た労働者は、労働者であると同
時に生活者ですから、これ、
医療や教育、
福祉、
いろんな分野に関わってきます。
まして家族なんかを呼んだりすれ
ば、その枠が広がっていくわけで
すね。
だからその対応するのが全部、自
治体、
大部分が自治体になるわけで、必
要な予算がない、それから人手が
ない、それの支援体制がない、
問題があった場合のセーフティーネットがない、
ないものだらけなんですよね。
今回の入管法の改正案なんかでも本当はそういうことをもっときっ
ちりと詰めて、安心してきてもら
えるという状況を、まず作ってお
かなければ、実際来て問題が発生
してからじゃ遅いわけですよ。
そこが一番問題だと思いますね。
>>仕組みを作るのは、
まさに若一さんがおっしゃったよ
うに、
政治の仕事ということで、そこに
やっぱり戻るんですけれども、
この移民や労働力を国の都合でや
ってきた話で、もう100年以上、
積み重ねであるにもかかわらず、
なかなか体制が整わないのは、
一つは政治家にとっては、外国人
というのは、
やっぱり票にならないということ
があるんだと思うんですね。
有権者ではない人たちですから、
いくらサポート、
施策をしても自分の投票にはなか
なかつながらないということなん
ですけれども、実際にやっぱり社
会の一員になっている、
そこで一生懸命取り組んでいる日
本の有権者がいるわけですから、
その人たちの負担を軽減するとい
う意味でも、
もう政治がしっかりと関わること
は待ったなしのところに来ている
ということはいえるんじゃないか
と思いますね。
>>その外国人労働者を受け入れ
る話の裏には、
少子高齢化の問題があります。
こちらの地図、ご覧ください。
京都府伊根町、
船屋で有名な街ですけれども、
この街もその課題、
抱えているんですよね。>>そうですね、まさに少子高齢
化、高齢化率が45%という、
人口2000人余りの小さな街なんですけれども、外国人観光客が
今、増えてきたり、
外国人に非常に注目をしながら自治体も運営している、
そういう末端の自治体の取り組み
の1つというのをきょう、
取材しましたので、ご覧ください。
>>京都府北部に位置する、
伊根町伊根浦地区。
1階に船置き場がある船屋が23
0軒あまり立ち並ぶ、美しい風景
が広がる街です。
しかし、この街にはある弱点が。
地区で唯一の交通機関、コミュニティーバスの運行は、1日に4本
のみ。
タクシーの営業所もありません。
そのため、地域の診療所に通う地
元の高齢者にとって、移動手段は
悩みの種となっています。
そんな中、診察を終えたこのおば
あちゃん、自宅へ帰るため、
何やらタッチパネルを操作しています。
すると。
診療所に現れたのは、まるでゴルフ場のカートのような乗り物。
名前は、
グリーンスローモビリティ。
エコでゆっくりな乗り物という意
味です。
電気自動車で、
最高速度は時速20キロ未満。
サイドミラーやウインカーが取り
付けられ、公道を走ることができ
ます。
>>お母さん、これ実際にね、
乗ってみてどうですか?
>>乗り心地はいいですよ。
向こうが亀島。