◆はい、どうぞ。
◆すいません。
◆こんにちは。
◆こんにちは。
「よ~いドン!」という番組で。
◆どうもどうも、初めまして。
◆アナゴが有名なんですか、堺は。
◆そうですよ。
◆昔は、めちゃくちゃ有名やったんですよ。
◆どこでとれてたんですか?
◆そこで。◆で、アナゴがとれてて。
◆出島というたら
アナゴの名産地。昔の北大路魯山人という…。
有名な。
◆グルメのね。
◆美食家であり。
◆器をつくって。
◆そうです、そうです。
あの方の書物に
堺近海のアナゴは格別だと。
◆あの美食家、
北大路魯山人が絶賛するほどのア
ナゴの名産地だった堺。
今はほとんどとれなくなりました
が、目ききと加工の技術は
受け継がれており、こちらの松井
泉では、
アナゴの仕入れ・加工・販売を行
っています。
◆ここで食べたりはできないんで
すか?
◆これ、おもしろいのをやってる
んですよ。
月、大体1回のペースで
あなご尽くしの会というのを
2時間、アナゴを食べ続ける会と
いうのを
この工場の2階で。
アナゴしか食べられない。
◆ご飯とか、あるんでしょう?
◆ご飯もアナゴ?◆アナゴのだしで炊いたご飯。
◆アナゴのだしで。
うまそうですよね。
◆スープもアナゴでスープ。
◆月に1回、工場でアナゴを振る
舞う
「あなご尽くしの会」を開いている松井さん。
その絶対的な自信を持つアナゴ。
八光君も味見させていただくことに。
◆アナゴ食べれます?
◆いけます。◆ほんまですか。
大丈夫です?
本当に。
◆全然、大丈夫です。
えっ、何でですか…。
◆心の準備は?
できてます?
◆そんな怖いんですか?
◆怖いです。
アナゴの世界へようこそ。
◆そんな奥深くは…。
怖なってきました。
◆西区の新町にあるビッグビーンズというスーパー。
◆ビッグビーンズ?
めっちゃ行きます。
◆西区にあるでしょう?
あそこでやってたんですよ。◆ということは、あそこに
ここのアナゴが置いてあるんです
か。
◆あそこのアナゴのお寿司、
全部、うちの…。
ほんなら、知らん間に食べてるん
かな。
◆そことは10年以上のおつき合
いをさせてもらってますんで。
◆もうわかりました。
ほんまもんです。
食べる前にわかりました。
僕はね、ほんま、ビッグビーンズ
しか行かないですから。
スーパー。
◆ほんまですか。
◆ありがとうございます。
これはこのまま?
◆そのままで。
何も考えんと、すぐに「おいしい
」言うたらあきませんよ。
◆食感は全然違う。
何か、アナゴってね、やっぱりウ
ナギと比べるとやわらかくて、
ホロホロみたいな感じやけど、
これはしっかりとした身が。
◆今、冷めた状態なんで、
ちょっと脂が固まってるんですけ
ど、これ、ちょっと温めたら
もうじわっと…。
口の中で
しばらく忘れられない。
◆おいしい、これは。
◆これは八幡巻ですね。