して渡していたと、
こういう仕組みだそうなんですね。
多くの非弁でこういう仕組みが作られています。
>>こういったことが増えている
背景には、何があるんですか。
>>そうですね、
この背景にはこの3つの要因が挙げられます。
まず債務整理なんですが、
この債務整理、今、非常に需要が多いです。
ですから顧客が見つけやすい。
また、
必ず法定以上支払った額というの
は返ってきますから、
弁護士側としても利益が必ずある
程度、
高く出るものですね。
さらに、作業が非常にしやすいで
すから、事務員の人、派遣してい
る事務員の人でも、ある意味、
処理がしやすいという、
この債務整理の需要が高まっているのが一つあります。
またネット社会ですから、今は困
っている人に対して、
非常にそういう人が探しやすいで
すよね。
非弁業者もそういう人を探しやす
い。
またVTRにもありました、弁護
士が増加してますから、
困っている人を見つけて、
うちでちょっと名義貸してくれたら、お客さん紹介しますよといっ
たら、
手伝ってくれる人もいると、
こういった3つが背景にあるとい
うことです。
>>ただ、
この司法制度改革もされました。古い慣習が若一さん、どこか邪魔
してるんですかね。
>>一番大きな問題はやっぱり国
家の、
法曹界に対する、
法律の世界に対する関与の姿勢が
統一的に安定してないということ
なんですよ。
2002年に法曹3000人計画みたいなことが閣議了解されまし
てね、
年間の司法試験の合格者を1年間3000人にすると。
弁護士が足らんからということで、
ところが、それにやってしまった
ら、どんどんどんどん就職難にな
ってしまうわけですね。
それを10年後に見直して、
2012年に2000人までに減らしたんです。
合格枠を。
それでもまだ多すぎるということ
で、もっともっと減らす方向に向
かっていってる。
だからこの流れを見てたら、
一体どんな生産を持ってね、具体的なデータを持っていったら、
こういう司法改革を設定してるん
やと、
はなはだ疑問に見えてくるんです
ね。
だから、彼らもこの非弁活動に犯
罪に手を染めた人たちも、ある意
味では国の被害者といえなくない
部分もあるんですが、
いえる分もあるんですよね。
>>そもそも相談したい人と弁護
士さんをつなぐ仕組み作りってい
うのはされてきたんですか?
>>そうですね、それは今、若一
さんがおっしゃいました、司法制
度改革がまさにそれで、一般の人
と、弁護士の距離を近くしましょ
うねということで、ある意味、弁
護士も増やしてきたということな
んですね。
ほかにも、今まで広告がだめだっ
たんですが、
広告規制が解かれまして、ホームページを作成することもできます
し、
電車の中づりですとか、街なかに、あとCMですとか、そういったと
ころでも、弁護士の事務所の広告
が打てるようになっています。
一方で、訪問営業ですとか電話営
業ということは認められていない
んですね。
>>それはなぜなんでしょうか。
>>こういったことが認められて
いない背景には、この弁護士品位
というものがあるんです。
この品位ってなんなのかというこ
となんですが、
確かな定義がなくて、
弁護士の中でも非常に意見が分か
れているんですが、
この品位に反するので、訪問営業
ですとか、
電話営業はやめましょうねという