牛乳せっけんでございますね。
これ、なんとですね、昭和3年、
太平洋戦争始まる前から、大阪っ
て作って、
今ももうほとんど変わらないデザインのように見えるんですが、実
は、微妙に違っております。
これだから、そういう意味では昭
和、平成、
また次の時代もずっと生き延びるんですよ。
これが実は第1号なんです。
ちょっとカメラさん、アップ。こ
のころはまだ牛からね、下見てく
ださい。
お乳が出てますね。
これが第1号。
これ、
微妙にアップで見ていただくと分かるんですが、
これ、製造始まる前、戦争中にな
りますと、ちょっと牛の体が痩せ
てるんです。
微妙です。
分かりませんね。
次へいきます。
下へいきまして、
今度少し箱がピンクに変わってます。
これはね、実は時代を背景にして
おりまして、このころは石油ショ
ックで、世の中が不景気で暗いと。
そこでこの牛乳石鹸さんは、ちょっとでもあかるなってもらおうと
いうことで、薄いピンクはどうや
ろと。
そして、牛の周り見てください。
金のリボンでくくってみようかと。
思わぬ効果がございまして、お客
様から、偽物と違うか?
色がかわっとるで。
大丈夫か?というお声があったん
で、あっという間に元へ戻りまし
て、そして今、
この変わらない元のデザインに変
わったわけなんですが、実は1か
所、大きな違いで売れ行きが変わ
りました。
それがこちらのグラフで見ていた
だくと分かるんですが、要は、ず
っとある意味ね、
せっけんってほかのメーカーに浮気しない。
だから、横ばいだったんですが、
なんとかこの変わらないベストセラーの商品を売りたい。
そうすると、
ちょっとこの下にしっとりってひと言付けてみた。
>>確かに書いてある。
>>しっとりってつけてみたら、
ぐーっと売れた。
だからね、やっぱり、山のように
あるほかの商品の中で、特徴なん
ですか?
長い説明はいらない。
ひと言でやっぱり言ってもらいたい。
だから、一見変わらないんだけれ
ども、ちょっと、ちょっとでいい
んです。
大きな進化はする必要ない。
ちょっと進化してもらうことが、
とても大事ですよということが、
これ、せっけんからも見えるわけ
でございますね。
そして、せっけんと同じく、
長年、
変わらない、今度は明治から生き
延びているもの、どうぞ。
>>失礼します。
>>焼き芋のウエートレスが、
今度はたわしのウエートレスさん
に。
>>皆さん、お待たせいたしまし
た。
こちらがたわしです。
>>さあ、
このたわしでございますが、これ、
ご年配の方は亀の子たわしって言うんですね。
たわしといえば亀の子たわしとい
いますが、なんとここのメーカー
は、明治40年。
>>すごい。
>>今も売れております。
今も作ってはります。もちろん今
はこういうスポンジね、食器を洗
うのはスポンジが主流になりまし
たから、いろんな形も変えてはお
るんですけれども、やはりね、
ここも変わらないものは変わって
ないんでございまして、まずこち
ら。
手作りなんですね、今でもね。
これ一個一個手作りして、これを
やっぱりちゃんとPRもしている。
それから、もう一つは、
少し時代に合わせて形を変えております。
奥野さん、