しんどいわー。>>一体、
どうしたの?
>>今度11月に、
中国のパンダ会議のほうに参加し
ますので、
そこで発表する資料の用意をして
おりました。
>>パンダ会議とは、
ジャイアントパンダの保護や繁殖について、
世界各国の関係者が集まり、
話し合う国際会議。
アドベンチャーワールドは、
16年前からこの会議に参加しており、
ことしは飼育歴3年の真柴が、初
めて発表者に抜てきされた。
今回のテーマは、
低体重で産まれた赤ちゃんパンダの飼育管理について。
当日は英語で発表するらしいんだ
けど。
>>なんかね、
あんまりにも下向きすぎてるんで、
もうちょっとここっていうとき、
ポイントだけ前向いて。
自信もってやってください。
>>全然、
全然です。
10点ぐらい。
>>本番まで1週間切ったけど?
>>そうですね。
もう日が短いので、頑張ります。
>>中国・四川省の大都市、成都。
2300年の長い歴史を持つ、
中国西南部の政治、経済、文化の中心地で、
パンダのふるさととしても有名だ。
この街を象徴するのが、
都心から車でおよそ50分の所に
ある、
成都パンダ基地。
今回特別に、
カメラが施設内に入ることを許さ
れた。
年間720万人もの人が訪れる、
世界最大級のパンダ研究施設で、
敷地面積はなんと甲子園球場26
個分。
あまりにも広すぎるため、
お客さんの移動には、
パンダバスが欠かせないんだって。
そんな施設内には、
至る所でパンダが飼育されている。
その数およそ100頭。
木や草が生い茂る運動場で、
伸び伸びと過ごすパンダの姿を楽しめる。
まさにパンダの楽園だ。
こちらは、
ことし産まれた赤ちゃんパンダ。
飼育員にかまってほしくてしょうがないみたいね。
多い年には年に20頭以上の赤ち
ゃんが産まれる成都パンダ基地。
こうなると、
1頭ずつ見分けるのも一苦労。分かりやすくするため、
体に印をつけることもあるんだっ
て。
広ーい運動場を探検するのも大好
き。
こちらは、
勢いよく流れる水にびっくりした赤ちゃんたち。
一斉に木の上へ避難しちゃった。
まるでパンダのなる木ね。
会議の発表を翌日に控え、
アドベンチャーワールドの一行が基地を訪れた。
その理由は、
ここに白浜生まれのパンダが暮らしているからだ。
>>雄浜ですか。
一番最初に中国に見送ったパンダなんで、
いい男?
いい雄になってるんでしょうね。
>>白浜で生まれ、
中国に渡ったパンダは11頭。
成都パンダ基地をはじめ、
中国各地で暮らす彼らは、
浜家と呼ばれ、現地でも親しまれ
ている。
このうち4頭が親になり、
これまでに12頭もの子どもが育った。
浜家って知ってる?
>>知ってますよ!もちろん知ってます。
大家族、海外で一番大きな家族で
すね。
>>現在、
成都パンダ基地には4頭の浜家がいる。
>>雄浜だ。
>>彼らが見つけたのは、200
4年に中国へ渡り、
今では5頭の父親である雄浜が暮らす運動場。
しかし。
>>いなかったでしょ。
>>なんで?
帰っちゃった?>>いや、たぶん、
どっか隅っこで寝てるんだよ。