でも、
あのことばが印象深いですね。
>>それを聞いて、岡田さんはや
ってたのか、
ある程度それとは違う感じで、岡田さんはやってた?
>>いや、違う感じでやりました。
>>いわゆる無視したわけですね?
>>いや、
無視ではないですけどね 。>>参考にしながら。
>>一応、心の中には受け止めて。
でもやっぱりね、選手の気持ちに
なると、守備が下手なもんは、守
備ばっかりやれ言うたらね、あん
まりこう、乗り気にならないとい
うかね、
身が入らないし、
いいとこから伸ばしていって、それでよくなると、
なんか悪いところも自分で勝手に
直していくというかね。
そういう考えてだったんですけど、
あのことば聞いたときは、ちょっ
と衝撃やったですね。
>>さあ、
暗黒時代ですけれども、悪いこと
ばかりではないんですよね、黒木
さん。
>>皆さん、続いては、
平成のラッキー7。
>>平成13年のオフ。
長い暗黒時代に苦しむタイガース
に、救世主がやって来た。
>>実を言うとね、
こんなこと、
テレビで初めてかな。
2度、3度言われましたけども、
2度、
3度要請があって、2度、3度お断りしてるんですよ、僕は。
あのときのタイガースしつこかっ
たね。
>>闘将、
星野仙一。
>>タイガースの選手として、
やるべきことをやらなかったときには、私は鬼になります。
>>星野阪神の船出。
相手は宿敵、
ジャイアンツだった。
若きエース、
井川の好投で、
11年ぶりに開幕戦で勝利を飾ると。
その勢いのまま、
64年ぶりの開幕7連勝。
ついに暗黒時代が終わるかと思わ
れた。
しかし、
シーズン途中から、
けが人が続出。
5年連続の最下位こそ免れたもの
の、4位に終わる。
それでも、
星野は諦めなかった。
新たに金本知憲や、
伊良部秀輝など、実に26人もの
選手を入れ替えた。
>>周りのOBからは、
星野はよそ者だからそれができたんだと。
違うだろうと、
あんたたちがやらなかったから俺がやったんだというのが、
僕の答えなの。
>>就任2年目のシーズンが幕を開けた。
大量リードの9回。
2アウト2ストライク、いわゆる、
あと1球の場面で、星野が突然、
ピッチャーを代えた。
マウンドに上がったのは、
当時まだ実績のなかった藤川球児。
誰もが凍りつくような結末。
タイガースは6点差を追いつかれ、
試合は引き分けに終わった。
>>ああ、あれ、
頭真っ白になったな、
俺。
監督やってて、初めてじゃないの
かな。
ああ。
ちょっと自分の継投に酔ったかな。
そこで帰って、ホテルへ帰って、
選手に謝ったんだよね。きょうは俺のミステイクだと、申
し訳ないと。
こういうふうなことをひと言言っ
て、もうすぐ部屋に引き揚げまし
たよね。
>>ちょっと驚きのほうが大きか
ったですね。
えっ?って。
星野監督、謝ったよ、みたいな。
いや、監督にそんなこと言わせた
らだめだよなっていうのもありま
したし、それで監督はあしたの試
合が大事だからと言われたときに、
絶対あした勝とうと。