にあります。
>>この中に何があると思います
?
>>この中にですか?
でもこうやって囲ってあるという
ことは、馬屋とかですか?
>>馬屋ね。
>>なんですか、ここ。
>>ここ、冷泉が湧いてるんです
ね。
>>あかい屋と呼ばれるこちらの
建物には、1300年以上前から
伝わる、ある伝説が。
>>こちらの井戸水をもって天智、
天武、
じとう、
三天皇がお生まれになる際に産湯に使われた水が湧き出る井戸でご
ざいます。
それがおいの寺と呼ばれていて、御という字はみに読みかえられま
すよね。
それが後に三井寺、
三天皇の三に代わって、三井寺と
いう名前で呼ばれるようになった
んですね。
>>そんなあかい屋を正面から見守る竜の彫刻。
江戸初期に活躍した伝説の彫刻職
人、左甚五郎の作品といわれてい
ます。
数々の伝説が残る三井寺。
ほかにも、
十一面観音を祭る微妙寺やすいかん寺などを巡り、御朱印もあと1
つ。
続いて訪れたのは、観音堂です。
ここの景色もきれいだな。
>>もうこの辺りから琵琶湖が見下ろせます。
>>わー、本当だ。
>>西国三十三所というのは、
観音霊場を回る巡礼業なんですけ
れども、その十四番札所というの
が、こちらになりますね。
>>三井寺の中で最も参拝客が多
いのが、
この観音堂なんだそうです。>>お堂の中にも入っていただけ
ますので。
>>こちらのご正面におられるの
が、観音様。
>>ご本尊、如意りん観世音菩薩、
観音様を、
あらゆる厄災から身を守って苦を取り除いてくださるという
仏さんなんですけれども、その両
脇にしまったおずしがございます
ね。左手には毘沙門天さん。
そして右手には愛染明王という仏
さんがございます。
>>この愛染明王は、ちょっと、
ひょっとしたら黒木さんも関わっ
ているかも。
>>そうですね。
仏教におきましては、愛情という
ものが、実は煩悩の一つにもなる
んですけれども、その愛を正しい
愛へとただしてくださる。
ですので、いい人と巡り会うため
に、手を合わせていただいたらね、
ご縁を結んでいただけることにな
るんじゃないかと思います。
>>縁結びってことですかね?
>>そうですね。
>>えらい簡略化しました。
>>これで5か所、6つの御朱印
が頂けました。
それではいよいよ、きょうの本題。
鐘の調査へ。
三井寺の鐘に残る伝説とは。
あっ、これですか。
>>これが弁慶鐘です。
>>弁慶の引き摺り鐘。
400年前まで実際に使われてい
た先代の鐘で、
現代にまである伝説が伝えられて
います。
>>その昔、平安時代に、
天台宗は大きく2つに分かれているんですけれども、分かれてから
山門派というのが比叡山でござい
まして、
別れたほうの寺門派がこの三井寺
になります。
>>平安時代、園城寺の寺門派と、
延暦寺の山門派との間で天台宗を二分した山門寺門の争い。
延暦寺方についていた弁慶が、園
城寺から金を奪い取った際に、
ついたとされる傷が、今も残って
いるのです。
そして、400年前に新たに付け
替えられたのが、
2代目となる今の鐘。
三井寺の象徴とも言える鐘は、本堂の前にあります。
>>これが有名な三井の晩鐘、
日本三名鐘の一つの鐘がこちらになるんです。
>>日本三名鐘に数えられる鐘は、