その 口の利き方は。→
どこ 行くの?
(理香)コンビニ。
(志津)ったく もう。
誰に似たんだかね。
(理香)あっ。 財布。
(美子)それで。 彼氏とか いんの?(理香)はい。 います。
(美子)写真 見せてよ。
(理香)いや。 恥ずかしいですよ。
(美子)あるでしょ。 見せて。
(理香)えっ。 じゃあ。→
はい。
へえー。彼氏 イケメンじゃん。
ありがとうございます。
サッカー すごい うまくて優しいんですよ。
(美子)ふーん。
ちょっと。 何かさ 敬語 やめてよ。
お母さんなんだからさ。
ふーん。
(理香)うん。
[そしてその 2年後のことでした]
(孝宏)この バカ娘が。
(志津)あんた まだ 高校卒業したばっかりじゃないか。
言っとくけどね
援助する お金なんて→
うちには びた一文
ありませんからね。
分かってるよ。 誰も
助けてくれとか 言ってないし。
すぐに 家も 出ていくから。
これで おばあちゃんも清々するよね。
(美子)えーっ。 そっか。
やっぱり あんた 私の子だわ。
こんなに早く
母親になっちゃって。→
でも 私は うれしいよ。
あらためて おめでとう。 理香。
(理香)うん。 ありがとう。
(美子)それでね はい。 これ。(理香)何 これ?
(美子)私からの お祝い。
あんたも 色々 大変なんでしょ?
(理香)えっ?
(理香)こんなに?駄目です。 受け取れません。
(美子)いいから 取っときなさい。
ちょうど 金が入ってきたからさ。
それに あんたには→
何にも 母親らしいことできなかったしさ。
ありがとう。
お母さん。
[外:802C4C49E53C07BCFDB665BF935CACAC]
もしもし? どうしたの?
(美子)お願い。 あの 50万 返して。(理香)えっ?
(美子)それがさ ろくでもない男に引っ掛かっちゃって→
店の金
持ち逃げされちゃったんだよ。→
ねえ。 お願い。 理香ちゃん。
(理香)いや。 そんな いまさら。
もう 残ってないし。
(美子)ないって。→
あんたさ 別に 50万ぐらい
すぐ 何とかなるでしょ?
いや。 でも…。
(美子)チッ。→
ごちゃごちゃ 言ってないで
とにかく すぐ 返してよね。
(理香)ちょっと。
(理香)ただいま。→
お総菜 安かったから
買ってきたよ。
(理香)洗い物
めっちゃ たまってるし。→
水も。 これぐらい
お父さん やってよ。→
ほら。 洗濯物も このままじゃ
におい 付いちゃうから。→
まったく。
ってか おばあちゃんは?
(孝宏)仕事だ。
(理香)最近 かなり遅くまで働いてるみたいだけど 大丈夫?
(孝宏)理香。
お前 あの女に 会ったのか?
あいつには 会うなって
前も 言っただろ。
(理香)だって
私の お母さんなんだよ?→
会いたいと思って
何が悪いの?
お母さんか。
[TEL](美子のメッセージ)ねえ。 いるんでしょ?→
あんたの娘が 借りた 50万
返してくれないのよね。→
あんたが 返しなさいよ。
居留守 使ってんじゃねえよ!→
金 返せ! 泥棒が!
(孝宏)フッ。→
まったく。 とんだ お母さんが
いたもんだよな。→
分かったか?
これが お前の お母さんなんだよ。
♪♪~