おじちゃんは安倍川に興味があるわ～。
うわ～。
どうしよう…。
ほんなら、ちょっと待って。
どうしよう…。
あかん、決められへん。
◆全部、行っときましょう。
◆確かに、
いちご大福、
あべかわ、
チョコ餅。
３つ行ってみよう、一応。
◆ありがとうございます。◆ありがとうございます。
何年ぐらいやってるんですか、
お店は。
◆ここでオトンの代からやから、
５０年ぐらい。
◆５０年？
おいしい！
何ぼでもいける、こんなん。
◆甘党の八光くん。
３つともペロリといただきました。
◆餅は、ほんま好き。
生まれ変わったら、
餅屋やりたいんです。
食べ放題でしょう？
◆もうからないですよ～。
◆もうからないですか。
◆でも５０年やってるということ
は、まあ、それなりにね。
二代目さんでしょう？
◆食べていける程度。
◆２代目やけど、ちょっといろい
ろあっての二代目みたいな。
◆いろいろあっての二代目？
何、いろいろって？
◆もともとサラリーマンやったん
ですよ。
◆サラリーマンしてて、なぜ？
◆家がちょっとごたごたして、
「じゃあやるわ…」ということで。◆その“ごたごた”って聞いてい
いんですか。
人んちのごたごたは興味があるんですけど。
◆本当は兄ちゃんがいてたんです
けれども、オトンと仲が悪くて、
破綻したから、かわりにやるわっ
て…。
◆後は三代目が継いでくれるし。
◆どうやろうな。あんまりもうからんから、お勧め
しないけど。
◆奥様と２人で？
やっておられて。
もうご結婚は何年ぐらいなんです
か。
◆３年かな。
３年か４年です。
◆まだ３年ですか。
お幾つですか。
◆３８歳。
◆奥さんは？
◆同じ年です。
◆同級生で？
◆全然違うんやけどね、出身は。
◆どちらですか。
◆こっちはここやけど、あれは山
形なんですよ。
◆山形？
また、なかなか出会わないですよ。
◆ちょっとあれもややこしい…。◆好きです、人のややこしい話は。
何で山形から？
◆専門学校で、
東京か大阪か、どっちにしようか
なと思ったときに、大阪のほうが
いいかなと思った。
◆何の専門学校ですか。
◆地元にお菓子屋さんがなくて、
だから、ケーキ屋さんになりたいなと思って。
◆敵対ですやんか。
◆もともとケーキ屋さんやから。◆あるとき、
配属で、
バームクーヘン屋さんを任されたんですね。
粉を吸い過ぎて、アレルギーにな
っちゃったんですね。
小麦アレルギー。
◆絶対にあきませんやん。
◆絶体絶命。
◆そうなんですよ。
だから、いろんなタイミングがあ
ったんですけれども、話が長くな
りますけど、大丈夫ですか。
◆聞けます。
さっき、餅、食べたから。
今、体力あり余っているんですよ。
聞きますよ。
◆少しかいつまんで話を進めると
勤めていた洋菓子店は
厨房で寝泊まりするほど忙しく、
小麦を吸いすぎたせいか
アレルギーとなった奥様。
お店を辞め、