◆何屋さんなんですか。◆おもちゃ屋なんです。
◆おもしろ~い。
これは昔のアメリカの?
◆ペプシです。
◆10セントです。
10円です。
◆すご~い。
うわお!
すごいな、これ。
これは何なんですか。
◆ニューヨークのグラフィックデ
ザイナーのオリジナルペイントな
んです。
◆ほ~。
◆みんな応援してたんです。
ニューヨークの若手のデザイナー
を
今、すごく有名になって、この間、1枚、売りました。
◆幾ら?
◆43万ドル。
◆えっ、
何ぼなんですか。
◆4300万円。
◆むちゃくちゃじゃないですか!
◆本業は何ですか?
◆おもちゃ屋ですねん。
◆本業は、おもちゃ屋?
◆そうですねん。
◆何やら不思議な世界に迷い込んだと思うほど、
非日常的な空間をつくり出す、
こちらの藤井さん。
さらにこの奥には…。
◆すごい。
何、これ!?
すごい、
こっちもなんなんですか。
このビルは、
借りビル?
持ちビル?
◆買いました。
◆買いました?
◆アメリカ村と天王寺で
アンティークおもちゃの専門店を経営する藤井さん。
こちらはミュージアムとは名ばか
りで、ふだんは、
社長の趣味が詰まった
オフィスなんだとか。
◆もともと、何者なんですか。
大金持ちでしょう?◆いや、僕、
家、貧乏なんですよ。
金なし、コネなし、
学歴なし。
◆うそでしょう。
社長。
誰がそんなん、ここにビル、
これ、買えるんですか!
◆だから僕、仕事頑張って。
◆無理です。
◆いてますねん。
◆悪いことしましたね?
◆悪いこと一切してない。
◆逮捕しましょうか。
普通では無理ですよ。◆何でか言うたら、ブリキのおも
ちゃが世界で今、物すごく
値段が上がってきているんです。
そして、全部、メード・イン・ジ
ャパンなんです。
◆ええー!
もともとはほんなら、
社長は、これを集めるのが趣味で
すか、
一番最初。
◆はい。
僕そのおもちゃわかって、日本の
おもちゃ屋さんに行ったら、
まだ古いのが残ってたんです、
いっぱい。
こんなん…。
◆確かにこの辺でも、わからんけ
ど、見る人が見たら、すごいやつ
ちゃいますの?
◆そうですよ。
◆ここで問題!
◆これはね、
非常に興味深いです。
◆ブリキのやつは、
何か。
何か懐かしいというか、値打ちが
ありそうな感じがするわ。
◆恐らく女性から見たら、もしか
したら、
ただのがらくたかもしれませんが、
男はね、やっぱり。◆夢ですよね。
ロマンですよね。
◆鉄人28号とか、ブリキのもの
のやつね。
◆珍しいやつがいろいろあったんですけど、
この藤井さんでございますが、
おもちゃに目覚めたのにはきっか
けがございました。