藤井さんも目を覚まし、再起を誓ったそうです。
◆子供を育てていかなあかんと。
それには、
仕事をしてお金をつくらないとい
けない。
そう思って、無我夢中で仕事をし
ました。
◆実際、どうですか、男手一つで
あるときから育てることになって、
何か、つらかったり、大変やった
ことってありました?
うれしかったこととか。
◆子供が学校、大学出たときには、
やっぱり、ホッとしました。
これで後は自分の道をね、
進んでもらったらいいなと思って。やっぱり教育というのは
一番大事ですし、僕も学校は高校中退でね、
学校行きたくても、
行けなかったし、
もう最低のことはしてあげたいな
と思って。
やってきてよかったなと。
あとは自分の道で、頑張ってもら
わないと。
◆もし、奥さんが聞いているとし
たら、何か、言っておきたいこと
ってありますか。
◆子供はちゃんと育てたからね、
安心してくださいと。
◆これからもまだお若いですから、やっていかなあきませんけど、
これからの目標というのは?
◆これだけ商品があるんでね。
◆確かに、残りまくってますよ。
◆そうなんですよ。
だから、これを整理整頓していか
ないとあかんなと。
◆跡取りはいてないんですか。
◆いてないんです。
難しい商売で。
◆そうか、ほんなら、とりあえず
残ってるやつを
新しく探して、やっていくという
のが楽しみですね。
すばらしい、これもらってくださ
い、「となりの人間国宝さん」、
認定させてもらいます。
◆ありがとうございます。
◆妻が残してくれた
かけがえのない宝物。
息子たちのために
再起を誓った藤井さん。
おもちゃで幸せをつかむぞと、
おもっちゃったのです…。
◆これ売るなら、
幾らぐらいになりますか?
◆これ、売ってしまったら終わり
ですわ。
それがわかったら、
相手どんな気持ち悪いか。◆そら、そうですね。
◆だから、人からもらったものは
何ぼ値段つけられても、
僕は売らないという、
主義で生きてきました。
◆わかりました。
3カ月に一遍、
チェックしに来ます。
◆超格好いい!
◆ということで、
男手一つでは
なかなか大変やと思います。
仕事と子育てもありますから。
◆おもちゃを集めてた、
商売にしてるというけど、
趣味半分みたいな感じに思ってた
けど、
この人の場合は、本格的な、
本気のビジネスですよね。
おもちゃビジネス。
これの成功例というのは、この人が、
本当に
子供のころからおもちゃが好きやったから
なんでしょうね。
その前の彼女か。触発されてなんだろうけど。
◆僕は行ったのは、
お店ではなくて、オフィスなんです。
個人のオフィスに置いてるやつや
から、
お店にはほかにもまだまだ、
マニアが見たらびっくりするやつも、
あるそうです。
35歳で店を始めまして、
そのときは、大変やったそうです。
買うては売りの
繰り返しで。
◆それがすごいと思うねん。
◆今でこそネットの時代ですけど、その当時、
先見の明がすごいですね。
◆昔からお店に行ってましたよ。
僕。
有名でしたもん。