結果、方針転換して
停止ということに
なりましたけど。
北村≫私自身は
水際対策というか
検疫の強化は
あまり重視していません。
というのは、いまだかつて
水際対策が成功したということは
あまりないので
ただ、少し海外から流入する
ウイルスの勢いを
少し遅くするくらいの効果は
あるかもしれませんが
皆無にするとか
全く確実にできる
ということはないので
悪い言い方かもしれませんが
一応、ポーズやってみましたというように
私は感じました。
羽鳥≫このような状況では
それほど効果は
ないんじゃないかというのが
先生のお考えと。
北村≫こうなってしまえば国内が大火事ですから
外から火の粉が入ってきても
基本的には
大火事に
さほど大きな影響は
基本的にはないと。
羽鳥≫本庶先生色々な判断が遅いという
指摘もありますが、これに関して
どうお感じになりますか?
本庶≫入国制限というのは
正直言うと、検疫自身が非常に厳格にやれれば
制限しなくてもいいわけですね。
簡単に言うと全ての人に
1~2時間で
PCR検査をして
そのあと隔離をしてということが
厳密に行われれば
入国や出国往来が
もっと楽になるはずなんです。
それが
きちんと体制ができていないから
こういう形を
取らざるを得ないということで
この点も1年もたっているのに
これができていないということは非常に問題があると思います。
羽鳥≫大隅先生
いかがでしょう?
大隅≫本庶先生のご意見と
私もそう思っています。
ただ、今はメリハリが利いて
メッセージ性としては
今、制限するという措置が
発表されること自体は
そんなに
間違っていないんじゃないかと
私は思っていますけど。
羽鳥≫そして、緊急事態宣言は全国に拡大するべきだという声も
出ています。
日本医師会の中川会長です。
全国的な発出も検討する状況に
なっているということです。
感染が全国にまん延し
手遅れにならないように
早め早めの対策が
大切だということです。
そして、厚労省の専門家組織
アドバイザリーボードというのが
あるんですが
そこの舘田委員ですが追加の7府県、それ以外にも
増加しているところはあると。
奈良、広島、熊本も
対象になってくるんじゃないか
という話を
舘田さんはしております。
こちらご覧いただきましょうか。
昨日、緊急事態宣言が出された
7府県と
この右側は熊本、奈良、広島。
まだここは出ていませんがその医療提供体制を
比較したものです。
緊急事態宣言が出ました。福岡、そして出ていない熊本。
ここを比較してみたいと
思うんですが
病床使用率、福岡が78.2%
そして、隣接する熊本は56.8%。
これ、2つの県とも
ステージ4のレベルになっているんですね。
重症者用の病床使用率です
下の段になります。
福岡は15.5%。
ステージ3の20%を下回っているんですが
熊本は28.8ということで
福岡を上回っている。
ただ、熊本は
緊急事態宣言、自治体のほうから
要請したんですけれども