思います。
羽鳥≫
ノーベル賞受賞者の方々による
政府への5つの提言です。
まず1つ目。
医療機関と医療従事者への
支援を拡充し
医療崩壊を防ぐというものです。
本庶先生は現状の問題点として
普通の病院は
コロナ患者を受け入れると
ほかの患者が来づらくなるので
受け入れたくない。
ほかの患者が来なくなる分
経営も圧迫する。
じゃあ、どう解決していくのか。
1つの病院を丸々コロナ対応病院とするのが
正しいやり方である。
そのほうが1床につき補助金を出すよりも
はるかに効率がいい
ということです。
本庶先生、これについては?
本庶≫これは医療関係者なら誰でもわかることですが
1つの病院のここの病棟を
コロナ専用とすると。
そうすると
病院の中で動線を分けたり
色んな設備とか人員配置が
非常に複雑になります。
これはコストも高い。
当然ですね。
投資効果というのは
悪いわけですよ。
それよりは端的に言ったら
武漢であっという間に1000人規模の病院を
建ててしまったと。
そういうふうなやり方が経済効率からいっても
また実際の医療効率からいっても
いいわけで、そういう方向で少し動きがありますけど
そういう形で医療分担と
それから効率化そしてそれが最終的には
医療者の労働軽減にも
なるわけですから
もちろん政府としても
そういうことを考えておられると思いますが
やはりちょっと
ここはこれで乗り切らないと
もうあとがないという状況だと
思いますけどね。
羽鳥≫まだ足りない
ということですね。
本庶≫はい。
羽鳥≫大隅先生いかがでしょう?
大隅≫医療体制
そのものに関しては
私もそう思いますけど
もう1つは、やっぱり
感謝をしますという言葉で
済まない問題というか
やっぱり大変
医療従事者が身を削りながら
仕事をしている
ということに対して
具体的な対策というのが
もう本当に、もう少し前からあるべきだったと思いますし
例えば、もっともっとたくさんの
医療従事者というのがいないと
絶対数としても
足りなくなる事態ってあるので
そういうことも含めて
医療従事者の絶対数を増やそうという努力も
今や大変重要な時期に
なっているんじゃないかと
思っています。
羽鳥≫長期的に見ると
そういった
数を増やしていくことも
大事だということですね。
北村先生、いかがでしょう?
北村≫先生方の
おっしゃるとおりです。
専門病院を作るというか
例えば、今、既存の病院を
専門病院化するというよりは
新しく作るあるいは建物を作るというのが
なかなか行かなければ
既存の空いている…
例えば今、日本医師会が
準備を進めている
提言などでは廃校になった
小学校、中学校辺りを
利用してとか
あるいはそこの
大きなグラウンドを
利用してということで
とにかく増やすというのは
今まで既存のもので
やりくりするではなくて
徹底的に絶対数を増やす。
それから今、大隅先生が