けれども、
そのことが全体像を明らかにして
いく非常に大きな一歩になるとい
うことなんですね。
>>ただ、よくいわれるのが、
殺意を証明するのって難しいって
いわれますよね。
>>そうですね。ですから、
実際に外傷なんかがあった場合、
それと不必要な薬を飲まされてい
たことが分かると、それはもう明
らかに何者かにによって、
殺害されたという殺人事件になるんですけれども、そうじゃない場
合の殺人事件というのもあります。
それが、
この未必の故意というものなんで
すね。
放っておいたら、死んでもおかし
くないということを認識していた
のかどうかということですね。
ですから特に今回、病院で行われ
たという事件っていうのが、非常
に大きなポイントになってきます。
一般の専門知識のない人であれば、
この人が、このまま置いといたら、
死ぬかどうかって、はっきり分か
らないんですけれども、
医師や看護師、
専門職のいる病院ですから、
この状態だったら命の危険がある、
ないっていうのが、
はっきりと分かる人たちですね。
>>分かるはずですよね。>>分かっていながら、
じゃあ見殺しにしたんではないか
ということを、
警察は裏付けを取って明らかにで
きるかどうか。これが、
ゴールに大きく近づく最大のポイ
ントになってくるわけですね。
ただ、
この警察も殺人事件で立件できるかどうか、最後の最後で問題にな
るのは、やっぱり動機ですね。
なぜ医療関係者、
患者さんの命を守る人たちが、
殺害ということになったのかどうか。
どんなメリットがあったのかと。
しかも、この病院はですね、
人生の最後の一時期をなんとか快
適に過ごしてもらいたいというこ
とで、やっていたというふうに言
っている病院ですので、
ですから、
捜査としては、非常に長い時間をかけて、
これまでの病院の運営状態、
それから経営状態、
そういうものを丁寧に調べていく
中で、なぜ、このエアコンが故障
したのに、
すぐにそれを直さなかったのかと、なぜ修理しなかったのかというと
ころの最大の問題というのが、
もしかしたらこの動機というところにつながってくるかもしれない。
ここに捜査が、これから進展する
かどうか、
非常に長い時間かかってくると思
います。
>>では続いて、逃走は計画的だ
った可能性が高くなっています。
大阪の富田林警察署から容疑者が
逃走している事件で、
当直担当者のシフトを、手書きで
書いたメモが、
留置場で見つかっていたことが新
たに分かりました。
>>樋田容疑者は留置場で、留置
管理の担当者のシフトをメモして
いたことが、新たに分かりました。
体制を把握したうえで、
逃走の機会をうかがっていたので
しょうか。
>>今月12日、
富田林警察署から逃走して以来、
いまだ行方が分かっていない樋田
淳也容疑者。
捜査関係者によりますと、
樋田容疑者の逃走後、
留置場の居室内のトイレ付近に、
小さく折り畳まれた紙が隠されているのが見つかりました。
この紙には手書きで、
留置場担当者の当直シフトが、
カレンダー形式でメモされていた
ほか、
一部の担当者の名前と日付には、
印がつけられていたということで
す。
監視の緩い担当者を事前にマーク
し、逃走を計画していたのでしょ
うか。
富田林署ではこれまでにも、
面会室のドアの開け閉めに反応するブザーの電池を抜くなど、
ずさんな留置管理体制が問題視さ