つまりかさ上げをして、今度、
こういう高潮の被害、台風が来て
も、
もう絶対大丈夫なような準備をし
ていた、それから、
あとから出来た第2ターミナルに
ついても、
この護岸工事というのを3年ぐら
い前からずっとやってまして、
ちょうどことし、つい最近、
かさ上げ3メートルぐらい、完成したばかりで、
まさにこの防災対策としては完璧
に準備ができていたというふうに、
関係者は見なしていたんですね。
さらに、
この関西空港は去年、
利用客が2800万人を超える最高記録を記録しているので、
このきのうの開港記念日というの
は、
営業的、
経営的にも磐石、
それから防災対策もできていると
いうことで、
もう非常にこれは前向きなお祝い
の一日というふうに迎えようとし
ていた、まさにその瞬間、
この災害が襲ったということなんですね。
>>対策をしてなかったことでは
ないわけなんですよね、増田さん
ね。
>>だから今後、
B滑走路の護岸工事レベルのこと
を、
1きとうのほうにすれば、今回ぐ
らいの想定の高潮は防げるってい
うことになるんですか?
>>まさにそこが問題なんですね。それができるかというのが、関西
空港が、
まさに開港のときから抱えている大きな大きな弱点というものがあ
るんですけど、それが何かという
と、地盤沈下の問題なんですね。
関西空港というのは、
この海の中に埋め立てられて、
人工島として出来てるものなんで
すけれども、
この地盤沈下というものがどうい
うものかということなんですけれ
ども、実は、
この海面から下にある地盤のAとBというのがあるんですね。
Aは非常に緩い地盤、これはもと
もと分かっていたので、これを関
西空港を造るときに、かなり地盤
の改良工事をやりました。
しかし、
地盤のB、
比較的強い地盤のBなんですけれ
ども、実はここも今、
どんどんどんどん下がってきてい
るという問題を抱えていて、
この1期島、第1ターミナルは、
開港した1994年から、
3.43メートルも地盤が下に下
がってしまっている。
>>え?3メートル以上?
>>3メートル以上下がって。
>>
>>去年1年間だけでもまだ6セ
ンチ下がっていると。
この2期島というのは、
ちょうど11年前にまだ出来たば
かりなんですけれども、それでも
4メートル以上、
この海面から地盤が下がっていると。
去年の1年間だけでも30センチ
下がっているということで、関西
空港というのは、
もう海水面との闘いを、
ずーっと繰り広げてる、今、この
瞬間も少しずつ、下がってきてい
るんですね。
それをなんとか持ち上げないとい
けないということを関係者、技術
者の皆さんというのは、日夜、も
う毎日、この課題と向き合ってい
るというのが関西空港の姿なんで
すね。
>>これ、沈み続けてるとなると、
赤星さん、これ、
限界来ますよね。>>そうですよね。
だから、いくら高くしたところで、
だんだんだんだん沈んでいっているわけじゃないですか。
2期島のほうを高くして、今回は
防げましたけど、
これもう、
後々、防げなくなる可能性が出てくるわけですよね。
>>そういうことですよね。
>>さっき蓬莱さんが、今回の台
風って、
第3室戸台風と名付けてもいいというふうにおっしゃったんですけ
れども、