人間はもうそのまま部屋で、
本を読んだりとか、
手紙書いたりとか、
おのおのに過ごしていてますわ。
>>留置管理で最も注意を払うのが、
逃走、自殺、
罪障隠滅の防止だ。
留置担当者は、
主に1組24時間勤務の3交代制で対応に当たる。
>>これはもう、
全然各3組は全くこの人のときは緩い、この人のときはうるさい、
この人のときはうろうろしてたり
とか、
運動してても怒られるとか、もう
厳しさはまちまちでしたね。
>>そこってやっぱり、向こうの
ほうは、よく見てるものなんです
か?
その入ってる方っていうのは。
>>見てますよ。
1週間もおれば、基本的に6回、
2回ずつぐらい当たれば、ああ、
この人のときいけるなというのは分かってきますから。
>>担当者によってばらつきのあ
る運用。
弁護士との接見時も同様だったと
話す。
>>入って1時間、
なんにもきいへん人もいます。15分に1回ぐらい来る、
細かいきっちりした人はよう見に
来ますね。
>>逃走から1週間以上が経過し
てから、樋田容疑者が使っていた
部屋のトイレ付近から、折り畳ま
れたメモが見つかった。
8月のカレンダーと、留置担当者
の名前が書かれ、
特定の人物には印がつけられてい
たという。
監視の緩い日を狙っていた可能性
も指摘されている。
>>接見が終わったことは自分が
伝える。
>>5月末の勾留以降、弁護士に
退室を促し、
面会室で1人になる時間を作って
いたと見られる。
>>弁当に入っていた硬いものを
飲み込んだ。
>>6月中旬には、腹痛を訴え、
当日と翌日の2回病院へ。
しかし、検査で異常はなかった。
2か月に及ぶ勾留。
検察庁などへの行き来もあり、
署の建物の構造を把握するには十分な時間だ。
>>20日間勾留を打たれたら、
十分分かりますよ。
ああ、
ここから入って、ここに、留置されてるのや、
警察署内のことというのは、
意識してたらもうよう分かりますわ。
>>留置慣れしていた樋田容疑者。
警察が逃走の危険性を察知することは、できなかったのだろうか。
>>誤飲という、それはありえな
い、通常は考えられないことをし
ていると。
しかも病院という所に行っているということ。
それが逃走の経路等を調べるとい
うことも十分考えられるわけであ
りまして、メモは当然ですよね。
その危険性をキャッチできなかっ
たということは、本来であれば、
逃走のおそれがあるものとして、
認めなきゃならないものを認める
ことができなかったという大きな
ミスがあると思います。
>>逃走発覚までの1時間40分のタイムロスは、
ひったくり事件を引き起こすなど
致命的だった。
樋田容疑者は自転車やバイクを盗
んで府内を北上したと見られる。
逃走から数時間後には、
大阪市内でひったくり事件が発生。
30時間後には兵庫県尼崎市にま
で逃走範囲が拡大する。
JR立花駅近くの防犯カメラには、
樋田容疑者に似た人物がバイクに乗ってうろつく様子が映っていた。
この駅の近くに止められていた知
人の自転車に、手紙が挟まれてい
た。
そこに記されていたのは。
>>俺みたいな極悪人に関わりた
くないやろうけど、
もしよかったら携帯電話の番号書
いといてくれたらとかって。
またいつも止めてるところに仕込
んどいてくれたらみたいな感じで。
>>知人は、依頼に応じることは
なく、警察に知らせた。
接見前後、