ているはずの警察署の留置場。
>>逃げる気になったら、
逃げれるんちゃうかなと思いますけど。
接見という問題に対する意識が非
常に甘いですね。
>>計画的逃走も疑われる中、
それを許してしまった背景に何があるのか。
先月12日日曜日の夜、
富田林署の留置場内にある面会室。
鉄製の格子にはめられたアクリル
板を隔てて、午後7時半ごろ、
樋田容疑者は弁護士と接見を始め
た。
30分後の午後8時ごろ、接見が
終わり、弁護士は退出した。
天井には殴りつけたような複数の
へこみがあり、
樋田容疑者は天井裏から逃げよう
としたものの失敗し、
アクリル板を蹴破って逃走したと
見られる。
留置担当官2人は、留置場内にい
たが、
防音設備を施した面会室の物音に
は気付かなかったという。
逃走に気付いたときには接見終了
から1時間40分が経過していた。
捜査当局に身柄を拘束され、取り
調べを受ける容疑者らは、弁護士
をつけることができ、
警察官の立ち会いなしでの接見が認められている。
樋田容疑者はこの権利を逆手に取
ったと、元警察官僚で弁護士の田
村教授は指摘する。
>>接見という、
逃げることをとても防ぎにくい状
況なのだと、
空間なのだ、場所なのだというこ
とが、組織全体、
あるいはこの問題を語る人全体が
きちんと認識していなかった。
警察だけではないです。
私に言わせれば、
接見交通を主張している弁護士側
も含めて認識をちゃんとしていな
かった、そう思います。
>>ただ、
権利を守りながら、
逃走を防止する手だてはあった。
弁護士が退室する際、
ドアを開閉すると鳴るブザー。ところが、
富田林署は1年以上前から電池を
抜き、
ブザーが鳴らなくなっていた。
>>本部からブザーをつけろと指示されているとは認識していない。
弁護士と容疑者から署員に終わっ
たら伝えてもらう運用にしていた。
問題ないと思っている。
>>ブザーの使用などは義務ではないが、
弁護士と容疑者頼みになっていた
構図だ。
府警本部が逃走3日後に開いた会
見では。
>>誰が電池を抜いた運用にした
か不明だ。
寝ている留置人に支障があるため
というのも、理由としては可能性
がある。
>>浮き彫りになるのは、留置管
理への認識の甘さだ。
>>留置場って怖い所なんですよね。
事案が、
いろんな問題が起きやすい所なので、
起きやすいところに目を配るのは
大事なことだろうと。
逃げられたらいけないんだから、
ブザーの音はちゃんと、そのためにブザーはあるんだから。
なんのためにこれがあって必要な
のかということがちゃんと分かっ
ていない。
そういうシステムを作っていない理由はなんなのかということが、
全員に伝えることができていない。
>>過去にも面会室での問題は起きている。
栃木県警では2007年、
弁護士との接見終了後に、
容疑者が首をつり自殺。
警察官が気付いたのは、
1時間以上たってからだった。
これを機に、
ブザーの導入が全国で進んだはず
なのだが、
教訓は生かされなかった。
刑務官が監視や指導などを専門で行う刑務所とは違い、
留置場では警察官が容疑者らの生
活を管理している。
その管理はどのようなものなのか。
過去に大阪府警に勾留された男性に話を聞いた。
>>9時ぐらいから調べ入る人間
は、
各調べに出ていって、なんもない