堂島や北新地は対象外。
街のプライドもあり、
住民たちが要望しなかったからです。
条例の縛りがない中、
徳永さんたち経営者は、
自主的な見回り活動を続けていま
す。
＞＞どこの店？
＞＞どこの店？
＞＞居酒屋探してます？
＞＞居酒屋探してます？
＞＞いや、ちゃうねん、
逆やねん。
＞＞こういう客引きやったらあか
んってパトロールしてる側やねん。
＞＞ビラ配り。
＞＞ビラ配り言うたらＯＫと思ってるかもしれないけど、
これは客引きやと思われる可能性
もあるから。
＞＞自分きょう、初めてなんでよ
く分からない。
ちょっと確認だけさせてください。
＞＞ええよ、かまへんけど。
＞＞徳永さんたちが声をかけた人
物は自分はアルバイトだから分か
らないと、上司を呼びにいきまし
た。
＞＞すんません。
＞＞こんにちは。
＞＞こんにちは。
私ども、簡単にいうとね、
北新地の社交料飲協会。
簡単にいうと町内会の者なんです。
ちょっと新地ではこういうことや
らんといてくれへんかという話を
今、させてもらってるんです。
＞＞そこが店前なので、
ここもなんですけど。
半径１メートル。
＞＞ここ？分かってる、そのへん
は全部分かって。
そこは分かって、ほんまお行儀よ
くやってね。
ほんまは新地でそういうことして
ほしくないけど。
やってることはほんまは客引きな
んですけど、
もうビラ配りやって言い張って。
取締りがもう本当にグレーやから。
＞＞客引きは見極めが難しいうえ、
条例などの根拠がないかぎり、
強く注意することもできません。
一人一人に根気強く説明するしかないと、徳永さんは考えています。
月に１回、
大阪市や警察が行う違法駐輪の撤去作業にも参加しています。
赤札をつけられた自転車は、即時
撤去。
その数は１回の活動で１００台近
くにも上ります。
７月、
ある勉強会が開かれました。
北新地をよくするには、
働く人の意識を変える必要があると考えたからです。
その名も、
温故知新改め、
温故新地。
街のレジェンドの言葉に耳を傾け、
北新地の未来を考えます。
＞＞西川梅十三さんです。どうぞお入りください。
＞＞講師は北新地に残る６人の芸
子の一人、西川梅十三さん。
５０年近くこの街を見つめてきた
豊富な経験と教訓を語りました。
＞＞もう総理も、
田中さんが一番おもしろおしたわね。
＞＞あっ、そうなんですか。芸が
おありだったんですか？
＞＞にぎやかでございました。
入ってきはるときから、帰りはる
ところまでにぎやかで。
お客様にもうぶわっとものを言う
たら、いかんっていうか、まず、
お客様がどういう話をしていかはるかというのをまず聞くっていう
ことですね。
聞いてからあっ、
この方はこういうことがお好きや
なとか、あっ、こういうことは嫌
やんねやろうな、取るというのが
自分の勉強ですね。
＞＞道を究めたレジェンドのこと
ばの数々。
皆、真剣に耳を傾けました。
＞＞私はもう、
自分で北の新地の梅十三というの
をものすごく誇りに思ってます。
＞＞ここだけは変えないでほしい、
北新地というのがあれば。
＞＞もう時代が変わっ
てまんねんからね。やっぱりその時代に合わせてあか
んのちゃいますかね。