だく銀シャリ。
続いては、炭火でじっくり焼いた
焼きガニ。
◆うーん!
◆こんなに、味、変わるんですか!?
◆身がまたほぐれていって、
甘みがうまいっすねえ。
◆濃厚!
◆焼きガニというのが、
僕的には一番おいしいかなと思う
んですけれども、
カニのエキスがその中に凝縮され
るので。
◆このカニのおいしさって、
不思議ですよね。
◆これが素材の力ですね。
◆素材のよさはもちろんですけど、
それをこんなにも引き出している
のは池田さんですよ。
◆ノンストレスになりますよね。
何なんですか、風呂上がりみたい
な感じ。
◆カニを食べるのに、ストレスを
感じてもらわないように、こうい
う目の前でやるということが。
◆これ、
これより上は、ないでしょ?◆いやこれから上があるんです。
タラバガニしか食べられないとこ
ろもあるんです。
◆タラバガニしか食べられない、
貴重な部位とは一体?
◆次食べていただきますので、
これ、ここなんですけれども。
ここはね、
「ふんどし」という部分で、
ここに、タラバガニの身がしっか
り詰まっているんです。
ここはタラバガニでしか食べられ
ない。
しかもここは、生きた状態でしか
食べられない。
死んだりするとここは溶けてなく
なっちゃうので。
◆ええ!?
◆何だそりゃ!
◆タラバガニって、みそが
あんまりおいしくないので。◆見たことない、
こんな部位…。
何や、これ?
◆ふんどしのような
カニの隠れた珍味、その名も「ふ
んどし」
一般的に売られていることも少な
く、
知らない方もいるのでは?
◆うわわ、
うまい!うまい!
◆すごい濃厚なんです。
◆すごい!
また全然食べたことないカニの…。◆何これ!
◆ああ~、
うめぇ~っ!
うっめえ!◆何やろ、これ。
◆みそみたいな、
何か濃厚な感じが絡んで、
味が濃いです、カニの。
◆いやあ…。ちょっと…。
◆これを食べに来るだけの
価値があると思います。
新鮮な感じじゃないと、
溶けてなくなるやつ。
◆これが食べられるということは、生きてたあかしということなので。
料理人歴18年、
この後も、
活けガニ料理人の技術が凝縮された、
カニ料理は続きます。
11月下旬、池田さんの姿は
兵庫県の香住にありました。
本格的なカニのシーズンを迎え、
松葉ガニの視察と、
この日一番のカニを仕入れるため、
国内有数のカニの選別を誇る、
香住港にまで、片道4時間をかけて、
足を運んだのです。
◆今回のターゲットは、
この日の競りで一番良質な
松葉ガニ。
池田さんが直接は購入できないた
め、
仲買人を通して、競り落とします。
◆きょうの一番が、あれなんで、あれを買ってくれと。
一番ガニは、
カニジェンヌで買ってくれということで。
◆競りが始まりました。
次々と競り落とされていく中、
この日は何とか
お目当ての松葉ガニをゲット!
◆きょう入ってくるの少なかった
みたいですけど、
一番ガニ、1杯だけあったので、