2人は10月に台湾で行われたアジアでの種目別選手権で、出場し
た2種目のワルツとクイックステ
ップで優勝し、
三笠宮杯に向け、弾みをつけた。
一方、妹、蘭羅さんは。
こちらもご主人の正幸さんと共に、

ダンス指導者として全国を飛び回
る忙しい日々を送っていた。
>>教えてるばっかりで、まもな
く三笠宮杯ですけど、大丈夫なん
ですか?
>>はい、大丈夫です。
>>三笠宮杯で勝つために、
イタリアで勉強してきました。
>>イタリア?
>>はい。
>>なぜ?
>>みんなが勉強していないよう
なことを勉強して、三笠宮杯でそれを披露したいなと、2人で作戦
考えまして。
>>そして迎えた三笠宮杯当日。
日本一を競うことになるPDクラ
スには精鋭43組がエントリー。
栄冠を目指して、熱戦が繰り広げ
られる。
入場すると、
すぐさまフロアに下りて、アップに励む弓椰さん。
>>調子はどうですか。
>>ばっちりです。
いい準備できたと思います。


この前は前回、スタンダードだけ
だったんですけれど、今回はラテ
ンもあるので、2連覇を目指して
いるのと、あとはスタンダードは、
前回の戦いのリベンジがあると思うので。
>>二刀流の弓椰組は、2部門に
エントリー。
背番号はスタンダードが22、
ラテンは45だ。
まずはラテン部門予選。
19組中12組が準決勝へ進む。ラテンはサンバ、チャチャチャ、
ルンバ、パソドブレ、ジャイブの
5種目を踊り、総合得点で順位が
決まる。
最初の種目はサンバ。
踊りだせばそこは昨年のチャンピ
オン。キレが半端ない。
もちろん予選通過。
得点は35点でトップ。>>次、スタンダードなので、
まず頭を切り替えます。
>>ちょうどそのころ、
石原組がフロアの脇でアップ中。
そのキレも半端ない。
>>大会のための準備はすべてし
てきたので、あとはもう踊るだけですね。
>>きょうの目標は?
>>優勝です。
>>続いて兄妹が競う、スタンダ
ード部門予選。24組中12組が準決勝へ進む。
2組とも準決勝進出。

予選は35対34で、
兄、弓椰組がトップ通過。
途中行われたグランドセレモニー。昨年、
ラテン部門優勝の弓椰組から、
三笠宮杯が返還される。そしてスタンダード部門のカップ
を返すのは、
オレクシー・グザー・太田吏圭子組。
おや?聞き覚えのある名前だ。
そう、仙台大会で兄、
弓椰組を上回る2位だったオレク
シー組。
実は、三笠宮杯2連覇中の強豪な
のだ。
迎えたスタンダード準決勝。
12組中、6組が決勝に進める。
まずは、ワルツから。
石原組は背番号3。
弓椰組がゆったりとしたスイング
ダンスを舞っていたその時。
ぶつかった相手は、
くしくも石原組だった。
一方、
オレクシー組は空いたスペースをうまく使って、
柔軟性のあるスイングダンスを見
せる。
2種目目はタンゴ。
石原組がスピード感のあるステップとポーズを決めると。
弓椰組は素早い回転からポーズを
決める。
オレクシー組はどうか。

首の動きがとにかく速い。12組が特徴を出し、競い合った
準決勝。
その結果は。
兄妹そろって決勝進出。
得点は35対34で、今度は石原組がトップ。
そして、オレクシー組も同点首位。
三つどもえの様相だ。>>次は決勝でまた、もっと上げ
られるように。
>>一方、弓椰組は、間39分で
ラテンの準決勝。