どうやって守っていくのか、
こういうことも真剣に考えていく、
そういうときにきているんじゃないかというふうに思いますね。
>>では続いて、
去年の台風21号でタンカーが衝突し、
破損した関西空港の連絡橋。
きょう未明、
修復された橋桁の一部が、
巨大クレーンによって設置されました。
難しい工事が今も続いている現場
の上空には大田さんがいます。
大田さん。
>>関空連絡橋の上空に来ています。
今まさに、
海上で非常にダイナミックな作業が行われていますので、ご覧くだ
さい。
高さ100メートルものクレーンを備えたこちらの船が、
クレーン船その名もむさしといい
ます。
このむさしが今、
つり上げているのが、連絡橋の一部となる橋桁ですね。
こちらが長さがおよそ100メー
トル、
重さは実に860トンあるんです
ね。
重心をはかりながら、
太さ10センチのワイヤー16本でこれをつり上げていまして、風
の影響も考慮しながら、
これだけダイナミックの作業でありながら、ミリ単位の調整が必要
になる、まさに職人技の世界だと
いうことです。
これをつり上げたまま、クレーン
船がこのあと移動しまして、
日付が変わってあすの未明に連絡
橋に架けられるんですが、連絡橋
の現在の状況をご覧ください。
今回は、
2本の橋桁を架け直すんですが、
今、画面上部、標識が見えている
かと思いますが、
こちらが実はきょうの未明に架けられたばかりの、1本目の橋桁な
んですね。
この下の残りの開いたスペースに、
今、
つり上げられている2本目の橋桁をばちっとはめれば、
きれいに連絡橋がつながることに
なるわけですね。
あすの未明の作業になる見通しで
す。
関空連絡橋、現在は、
もともとの上り線3車線を分け合う形で対面通行が行われているん
ですが、きょうのこの橋桁の作業
が終わったあとに、道路を舗装し
て、電気などをつなげて、3月中
には上下線2車線での運行、そし
て、ゴールデンウィークまでには、
元どおり、
上下線3車線ずつの運行が始まる
予定です。
きのうの昼から深夜、
そしてきょう未明にかけてのこのダイナミックな作業に密着しまし
たので、VTRをご覧ください。
>>きのう午後11時過ぎ、寒空
の中、続々と集まる作業員。
その視線の先にあるの
は、
重さおよそ800トンもの巨大な橋桁。
関西空港で夜通し行われたのは、
去年の台風で損傷した連絡橋の橋桁の復旧作業です。
その復旧になくてはならない存在、
それが巨大な橋桁を持ち上げるこの船、
日本最大級のクレーン船、武蔵で
す。
今からおよそ25年前に完成した
連絡橋。
その建設の際に活躍したのが武蔵
です。
ほかにも数々の橋を手がけてきた
このクレーン船の内部を、去年、
高岡解説委員が取材。
>>さあ、
超大型クレーン船の武蔵の甲板の
上にやって来ました。
これが武蔵が誇る3700トンを
つり上げる2本の腕です。
クレーンの用語ではジブといいま
す。
先端までが110メートルですか
ら、マンションだとかビルに換算
しますと、25階から30階ぐら
いの長さがあります。
>>特別に入らせてもらったのは、
クレーンの操縦室です。
クレーンの巨大さに比べて、その
操作は繊細そのもの。
バランスを崩さないよう、
2本の腕を操る作業員の息はぴったり。
>>止めますよ。
>>こうした大型クレーン船、
実は災害からの復旧現場でも力を