たのは、40代女性。
体は激しくけいれんし、意識はな
い。
直ちに救命処置を施す医師たち。
ここは、年間1万人以上の患者が
搬送される、大都会の救命救急セ
ンター。
生死のふちに立たされた患者たち
の最後のとりでだ。
>>はねられて、
ひき逃げみたいで、目撃もなし。
>>搬送されてきたのは、大型車
にひき逃げされ、
ひん死の重傷を負った11歳の少
年。
>>分かる?
>>分かる?
>>分かるかな?
>>少年の意識レベルは低下。
>>骨盤折れてる。
脱臼は引くしかない。
>>冷静沈着に処置に当たるのは、
救命に身をささげる若き医師。
>>命を助けてあげたいですし、
不安も解消してあげたいなと。
>>患者の命を救いたい。
ところが、少年の容体に異変が。
>>血圧低いかな。
>>密着!
命の最前線。
大都会の救命救急センター。
東京・銀座から歩いて15分ほど
の所にある、聖路加国際病院。
117年の歴史を誇る。
こちらの救命救急センターには、
16人の医師と79人の看護師た
ちが在籍。
24時間365日体制で、
軽症の1次から、
生死に関わる重症の3次救急の患
者まで受け入れている。
午前2時過ぎ、
搬送されてきた患者は、
付き添いと一緒にみずから歩いて
病院の中へ。
一体何があったのか。
>>飲酒されて、
帰り、タクシーに乗って、
降りたときに顔を上げたら、頭をぶつけた。
>>20代男性は、友人と酒を飲
んだ帰り、
酔って歩道橋の鉄骨に頭をぶつけ
出血していた。
>>縫わせてもらったほうがいい
かなと思うんですけど。
>>お願いしていいですか。
>>この日の責任者は、
磯川修太郎医師31歳。
男性の頭は1センチほど切れていたため、
医療用ホチキスで縫合することに。
>>麻酔はつけるんですか?
>>ご希望があれば。
2針ぐらいなんで。
麻酔する痛みの回数と。
>>うそじゃん、
怖いよ。
>>どっちがいい?麻酔します?
>>そんな感じだったらしなくて
いいです。
痛かったら、
痛いって言っていいですか。>>もちろんです。
>>痛ーいって言っていいですか
?
>>いいですよ。
>>すぐ終わりますからね。>>めっちゃ痛い、はい、めっち
ゃ痛い。
めっちゃ痛い、でも。
>>2針の縫合で済み、大事には
至らなかった。
男性は翌日に控えた友人の結婚式
のため、
宮城から訪れていた。
>>7300円かかった。うそじゃ。
本当、
ばかですよね。
>>結婚式には包帯をしたままだ
が、
無事出席できたという。
>>ベッド全部、
そういう人みたいなときもありま
す。
全部そうみたいな。
>>この日、
一晩でアルコール絡みで運ばれた
のは5人。
病院から銀座や新橋といった繁華
街が近いため、
こうした患者は年間を通している
という。
一方、