る不届き者がいないか、目を光ら
せるのは。
２年目の女性税関職員、
定兼美和２４歳。
＞＞ぱっと第一印象で、
ああここだなっていう感じで決め
ました。
＞＞仕事は常に緊張の連続。
＞＞ＴＤＳ非探知です。
＞＞大量の荷物を持ち込もうとす
る女性と別室に。
一体何が？
不正薬物や偽ブランド品の持ち込み、
金の密輸などを水際で防ぐため、
２４時間態勢で監視する税関職員、
新人女性奮闘の日々をノゾキミ、
ノゾキミ。
関西の空の玄関口、
関西国際空港。
外国人の入国者数は、
年々右肩上がり。
去年は１年間で７５０万人を超え
た。
入国者が増えたことによって、
不正持ち込みは一向に減る気配を見せない。
それを水際で食い止めているのが、
税関職員たち。
途中、
休憩や仮眠を取りながら、
朝１０時から翌朝１０時までの２
４時間勤務をこなしている。
福井県出身の定兼。
大学卒業後、
第１志望だった税関職員になって
２年目。
仕事にも責任感が出てきた。
不審な動きをする人物はいないか、
ロビーを見渡していたそのとき。
段ボールにたくさんの荷物を詰めた、
東南アジア系の女性が。
１人にしては荷物が極端に多い。確認をすると。
＞＞これ開けて。
たばこやな。
＞＞たばこですね。
＞＞中から大量のたばこが出てきた。
たばこは、
４００本まで免税で持ち込みできるが、
それ以上になると税金を納める必
要がある。
＞＞別の部屋で見せてくださいね。
きょうは１人で来たんですか？
１人？
＞＞女性はほかにもたばこを隠し持っているかもしれない。
別室で詳しく検査することになっ
た。
もし申告せずに、
免税範囲以上のたばこを持ち込んだ場合、
５年以下の懲役、
または１０００万円以下の罰金が科されることもある。
検査の結果、この女性が持ってい
たたばこは、
ぎりぎり免税の範囲内だったため、
そのまま税関を後にした。
＞＞５月にじゃあ、
日本に来てるんですね。＞＞違う、違う。
＞＞違う？
＞＞今度はカウンターの前で、
声を荒らげるアジア系の女性。
ずいぶんご立腹の様子。
＞＞ここにちょっと置いてもらっ
て。
＞＞自分のものなのになんで？
＞＞一回確認するためなので、
置いてもらっていいですか？
＞＞高いものなんで、
あなたがつけているっていうのは
分かるんですよ。
分かるんですけど、それの確認だ
けさせてください。
＞＞女性が身につけていた高価な
アクセサリーが、
海外で買ったものではないのかを
確認するために別室へ。
もし、
免税範囲である２０万円を超えているものを海外で購入し、
日本に持ち込む場合には、
税金がかかる可能性がある。
検査の結果、
アクセサリーは海外で購入されたものではないと確認できた。
そのまま出ていくのかと思いきや、
これで終わりではなかった。
＞＞検査をお願いしたいです。
＞＞先ほどの女性の荷物から出てきたのは。
何やらえたいの知れないもの。
実はこれ、
大量の肉製品。
海外からの肉製品の持ち込みは禁止されている。
日本にはない動物由来の病原体が
侵入しないようにするためだ。
お土産として持ち込もうとしても、