目が痛くなり、
けん怠感に襲われるといいます。
＞＞目が痛くて、
ちょっとしんどいですね。
＞＞仕事に結婚、そして出産と、
普通の生活をしていたある日。
突然発症したのです。以来、
生活は一変。
家事も育児も思うようにならない日々。
生活に多くの恩恵をもたらす化学
物質。
一方で、
健康被害に苦しむ人もいます。
＞＞もちろん体質もありますけど
も、
誰でも環境が悪くなれば、
なる可能性が出てきます。＞＞ある日、
突然発症する恐怖。
化学物質に苦しむ人たちの現実です。
石川県野々市市。
８年ほど前から、
化学物質過敏症に苦しむ女性がい
ます。
倉和子さん、
２人の子どものお母さんです。
マスクと眼鏡をして向かうのは、
認定こども園。
実は倉さん、子どもを迎えに行く
のが、
一日の中で一番つらいといいます。
園に通う子どもたちの衣類や、昼寝用の毛布、
布団についた洗剤や柔軟剤の香り
で、体調が悪くなるからだといい
ます。
においに耐えながら、
寝具や衣類を持ち帰る倉さん。
＞＞これがお嫌なのね？＞＞そうですね、これ、
苦手ですね、かなり。
１週間分の、
皆さんのつけてこられた洗剤とか
柔軟剤とかのにおいがついてるの
で。
でも、目は、左目が結構今、きて
る感じです。
まぶたが腫れてきているので。
動けなくなったり、あとはまあ、
熱出ることもありますね。
＞＞合成洗剤や柔軟剤のにおいを
取るため、
石油を原料としない洗剤で、
１晩つけ置きしてから洗うといいます。
ママのひざの上に乗り、
甘える息子のけいとくん。でも。
＞＞ママー。
＞＞髪の毛ににおいついてる。
いろんなにおいがついてくるんで
すよ。
髪の毛、いろんなもの吸うので、
なんで、いろんな洋服とかも、い
ろんなにおいつけてくるんで、動
くと、
子どもが帰ってくると、目が痛い
っていう。
＞＞まだ子どもたちは甘えたい盛
り。
それなのに、体調が悪いときは、
つい叱りつけることもあるといいます。
＞＞こんな私、
もういらんのじゃないかと思ったこともやっぱりあるし、っていう
思いが、
絶対誰でも起こると思うんですね。過敏症になった人って。
＞＞ファッションデザイナーだっ
た倉さん。髪を染めたりするなど、
個性的なおしゃれを楽しんでいま
した。
３８歳で結婚。
ごく普通の生活が一変したのは、
長女を出産して３か月がたったこ
ろでした。
＞＞ある日、
スーパーに行ったんですよ。そこの自動ドアが開いたときに、
もうなんか、ものすごい、
自分にしては、たぶん、なんか薬剤というか、
柔軟剤とかの香りだと思うんです
けど、
それがなんかすごい、
わーっと今までにないぐらい、目の前がなんかこう、見えなくなっ
ちゃって、
もうなんか息も苦しくなって。
＞＞みるみるすごく肌が壊れるよ
うに、全部ぼろぼろ落ちてって。
＞＞顔や腕が赤く腫れ上がり、
目はあけられないほど痛くなったといいます。
病院で診察を受けたところ、
化学物質過敏症と診断されたのです。
化学物質過敏症とは、
僅かな化学物質に反応し、
さまざまな体調不良を起こすもの
だとされています。
しかし、