中にあるニフレル。
>>私たちのありのままの姿を楽
しんでもらうのが、ここのコンセ
プトよ。
暮らしているのは、
私のような水辺の生き物だけでは
ないわ。
コツメカワウソちゃんにワオキツ
ネザルくん。
150種2000もの生き物が、
人間に近い距離で見てもらってる
の。
>>世界三大珍獣の一つ、ミニカバ。
体長はおよそ3.5メートルと、
普通のカバの10分の1の大きさです。
雄のモトモトくんと、
雌のフルフルちゃん。
妊娠が分かったのは、去年11月
でした。
>>徐々に、
やっぱりおなかが大きくなってきたねってなってて、結局、
先月の末くらいに、初めてエコー
検査で、おなかに子どもがいると
いうのが分かりました。
>>担当獣医の村上翔輝さん27歳。
エコー検査で難しいのは、いかに
ストレスを与えないか。
フルフルちゃん、
村上さんが機械を当てても、全く動じません。
これまで怖がらせないためのさま
ざまなトレーニングを行ってきま
した。
大事なことは、
フルフルちゃんの性格を分かって
あげることです。
>>嫌がらないようにするのが見
せどころみたいな感じですね。
コミュニケーションと攻めすぎな
いですね。
一回嫌がってしまうと、もう無理
ってなるんで、
おいしくないものを食べたら、
一生食べたくなくなると同じで、もう二度と、この機械、触れさせ
てたまるもんかみたいな感じにな
ってしまうんで、そうならないよ
うに生き物の様子を見ながら、
徐々に徐々に当てていくというのがやっぱり一番大事ですね。
>>去年12月ぐらいから、
おしどり夫婦の様子が変わってきた。
奥さんが旦那さんをよく威嚇して
るんだよな。
今までこんなことはほとんどなか
ったのに。
出産前でいらいらしているのか?
>>個体によって、
出産、
産まれる前の兆候が全然違ってくるんですね。
私たちから見て、
フルフルが一体どういう兆候を見せるというのが、
全く不明なので、手探り状態で観
察をしているところです。
>>ミニカバは絶滅危惧種。
世界的に見ても、出産のデータはあまりありません。
>>いらっしゃい、
村上さん。
私たちの動物園では、
おととし、
ミニカバの、
繁殖に、
成功したんですよ。
>>村上さんが案内されたのは、
いしかわ動物園のミニカバ。
雄のひかると、
雌ののぞみ夫婦のもとです。
繁殖を経験した獣医に聞きたいことは、ずばり、
出産の兆候です。
>>いつ産まれるのかが行動で分かればいいですね。
>>うちも当日じゃないと分から
なかったです。
産まれる直前ぐらいになると、
もう雄を威嚇しだしましたね。>>ああ。
>>あれが一つのサインかもしれ
ない。
>>うちもう、
結構それがちょっと始まっている。>>始まってます?
>>なんか12月からずっと。
>>そうですか。
>>さらに出産直後にも、
気をつけることがあるとの忠告が。>>産まれるときの注意で、へそ
の緒を切ろうと思って、自分で回
るんですよ。
そのときに、子どもを踏みつけて
しまう可能性があるので。
>>これは、
いしかわ動物園での誕生の瞬間を撮影した映像。
無事に産まれた赤ちゃん。
しかしこの直後、
母親が危険な行為に及びました。
へその緒を切ろうと動いたときに、
赤ちゃんを踏みつけそうになった