2019/06/29(土) 16:30〜17:55 スーパーJチャンネル[字]


この四輪自転車でお出かけ。
この日は、家から600m離れた
スーパーへ。
交通量の多い
幹線道路を通るルートです。
電動アシストはついていますが
シニア向けに平均時速8kmと
あまりスピードが出ない
設計です。
信号待ちで停車。
よく見ると、岡田さんの足が地面についていません。
四輪だから
倒れることがないんです。
岡田さんは、地元で人気の

日本料理店の経営者。
以前は毎日、車を運転し
市場で自ら食材を仕入れていました。
今は四輪自転車が足代わりです。
さっそく、店内へ。
食材を前にすると


プロの目付きに変わります。
生活の張りも失われていません。
この日は、ある食材を求めもう1軒のスーパーへ
四輪自転車で、はしごです。
≫岡田さんが車の運転を諦めたきっかけは
2年前に診断された
大動脈解離という病気でした。
今も薬で
血圧をコントロールしています。
去年10月、岡田さんは
家族の勧めで愛車を手放し
市場での仕入れも
息子に譲りました。
≫病気の後遺症だと
医者から説明されました。
それでも運転を諦めず
四輪自転車を見つけてきた岡田さんに、息子は…。
≫相次ぐ
高齢ドライバーの事故。
悲劇を生まないために
免許返納を考える人が増えています。
返納後の移動手段の1つとして
注目される四輪自転車。
開発したのは、静岡にある
バイクや車などの部品メーカーです。
看板商品を作りたいと
シニア向けの倒れない自転車を開発しました。
値段は30万円弱。
一般的な電動アシスト付きの自転車の
およそ3倍ですが

去年の1.5倍売れているそうです。
≫操作は
難しくないのでしょうか?
シニアに体験してもらいました。
≫普通の自転車とは違うハンドルさばきに
初めは戸惑っていましたが
5分もすれば皆さんスムーズに乗れるように。
≫しかし、四輪自転車ならではの
注意点もあります。
二輪や三輪の自転車と違って
いかなるときも歩道を走ることはできません。
押して歩くのがルール。
乗るときは車道を走ります。
更に、この四輪自転車は
今、日本が抱えているもう1つの問題を
解決するかもしれません。
それは…。
物流業界の人手不足。
人手不足や再配達の増加に苦しんでいる物流業界。
荷物の数は、8年間で
10億個も増加しています。
四輪自転車を
先月から導入したのは
タワーマンションが立ち並ぶ
日暮里駅前の佐川急便です。
長い坂道もスイスイ。
でも実は、120kgもの荷物を積んでいます。
運転しているのは、この地域を
担当している大堂さん。
≫120kgの荷物の中身は

ミネラルウォーター。
届け先に到着すると
荷台がそのまま台車に。
たくさんの荷物を
台車ごと運び入れられるので
集配スピードが
飛躍的に上がりました。
一度に載せられる量も
これまでの30kgから
120kgと4倍に増えました。
重い荷物を安定して運べるのも
四輪ならではの
最新技術があるから。
それは…。
≫たとえ段差に乗り上げても
ピタッとタイヤが
地面をつかむので
重い荷物もぶれずに
安定して運べるのです。
≫更に、利用客にとっても