仲よく　じゃれ合う　オスたち。
その中の１頭が　ウィリアム。
ずいぶん　たくましくなりましたね。
一緒にいるのは　同じ時期に
縄張りを追い出された兄弟たち。
厳しい放浪の旅も
これなら心強いですね。
おや？　シマウマです。

でも　みんな見てるだけ。
狩りの経験が　ほとんどない
ウィリアムたち。
獲物を前にしても
どうしたらいいのか　わからないんです。
おや？　こちらでは
兄弟が地面を掘り始めました。
穴の中には　イボイノシシ。
これはチャンスです！
夢中になって穴を掘り広げる
ウィリアムたち。
でも　掘っても掘っても　イボイノシシは


奥に逃げ込んで　なかなか出てきません。
あれ？　疲れちゃったのかな。
頑張らないと獲物は手に入りませんよ。
翌朝。
ウィリアムたちは…。
あれれ？
みんな　すっかり眠っています。
目を覚まして穴をのぞくと…。
イボイノシシは　すでに逃げた後でした。
穴の中のイボイノシシすら→
捕らえることができなかったウィリアムたち。
こんな調子では　ほかのオスに
戦いを挑むどころではなさそう。
放浪の旅は
まだまだ終わりそうにありません。
（雷鳴）
雨季が始まりました。
ヌーです。
雨季はヌーの出産の季節。
芽吹いたばかりの新芽を食べて
栄養を蓄えます。
♪♪～
出産に適した場所までは７００キロもの道のり。
大群で目的地を目指します。
最大の難所は　川。
♪♪～
水の中には恐ろしいワニが待ち構えています。
たとえ危険があっても　ひたすら前進。
なんとか渡りきりました。
大昔から　ヌーたちは

大群で移動することで→
命をつないできたんです。
こちらは　ウィリアムの３兄弟。
相変わらず旅を続けています。
ヌーの大群が近づいてきました。
追いかけますが…　全然ダメ。
でも　諦めません。
生き残るためには　なんとしても
狩りを成功させないといけないんです。
あっ　捕まえました！
自分の力で獲物を捕らえたウィリアム。なんだか得意気です。
兄弟にも　ちゃんとおすそ分け。
♪♪～
こうして互いの絆を深めていくんです。
♪♪～
（鳴き声）
これは　縄張りを主張する声。
狩りの成功で
気が大きくなったのかもしれませんね。
そこに現れたのは　２頭の立派なオス。
この辺りの　縄張りのあるじです。
群れのあるじは
侵入者を決して許しません。
なんと　ウィリアムたちが
オスに向かっていきます。
もし勝てば
縄張りを奪い取ることができます。
戦いが始まりました。
♪♪～
でも　実力の差は歴然。

勝ったのは　縄張りのオスたちでした。
しばらくして　ウィリアムを見つけました。
兄弟たちを捜しますがどこにも見当たりません。
戦いのさなかに
別々の方向に逃げてしまったようです。
♪♪～
若いオスの多くは自分の家族を持つ前に命を落とします。
たった一頭になってしまったウィリアム。
無事に生き延びることはできるんでしょうか？
♪♪～
こちらは　たった一頭で子どもを育てるナイラの一家。
久しぶりの雨に
子どもたちは元気いっぱい。
♪♪～
ナイラの子どもたちは　オスもメスも関係なく　狩りの練習に励みます。
家族が力を合わせないと
生き残れないことを→
子どもたちも
わかっているのかもしれません。
♪♪～