≫クリスマスはドイツ人にとって
1年で一番大切な
時期なのだという。
集中治療病棟およそ3万床と
世界有数の数を誇るドイツは春の第1波を抑え込み
ヨーロッパの優等生と呼ばれた。
しかし、冬に入るまで
第2波のような
感染の広がりがなく
気の緩みが見られていたと
指摘する。
そんなドイツ国民に対して
感染拡大への危機感を訴えたのが
メルケル首相の演説だ。
≫国民の多くはこぶしを振り上げる
メルケル首相の姿に驚き
行動を改めているという。
そして、メルケル首相は
用意した原稿に視線を落とさず
語気を強めて、こう訴えた。
久保田≫このようにメルケル首相が
ここまで感情を
あらわにするのには
ドイツの緊迫した状況が
あるからなんです。
こちらはドイツの新規感染者数の
グラフです。
今年4月の第1波では
およそ7000人と
抑え込みに成功して、世界からは
優等生といわれていました。
そのように
優等生といわれるように
その後もこのように
感染者数は少なかったんですが
横にスライドして
見ていきますと
10月21日に1万人を
超えるようになってきました。
更に、11月上旬には
2万人を超えて
そして今月11日には
新規感染者数は
およそ3万人に。
そして、死者も598人と
過去最多を
記録してしまいました。
そんな中、ドイツでは
ロックダウン・ライトという対策を
行っていたんです。
このロックダウン・ライトはどういうものかといいますと
先月11月2日から始まった
少し緩めのロックダウンです。
内容は、プロスポーツイベントは
無観客で行われて
飲食店は
テイクアウトのみで営業。
スーパーなども営業して
幼稚園や学校は閉鎖しません。
そして、1日に会える人の数は
最大で10人までと
定めていました。
しかし、感染者数の拡大に歯止めが利かず
日本時間の今日から
来年1月10日まで
ロックダウンが
より厳しくなります。
その内容は、こちらです。
具体的には生活必需品を除く小売店は閉鎖
学校も閉鎖されます。
そして、教会での礼拝は事前登録制。
恒例となっている
大みそかの花火は
中止だということです。
そして、会える人は1日最大5人までと
厳しいものになりました。
こういった状況にバイエルン州のゼーダー首相は
気をつけないとすぐにドイツは
ヨーロッパの問題児となると
会見で述べました。
そして今回のロックダウンの決定について
月曜コメンテーター
ドイツご出身の
マライ・メントラインさんは
このように見ています。
ドイツは連邦共和国なので
州ごとにルールが決まる
科学者や専門家の意見を聞いた
メルケル首相の望みは
本当ならば
10月のロックダウンだった
しかし、州のトップたちが反対し
2週間の遅れが
出てしまったのではないか
ということで
これが感染拡大を招いたのではと
見ています。
大下≫柳澤さん
トップの決断の難しさは
どこも同じですね。